
「厚着をしても手足が冷たい」
「布団に入っても体が冷えて眠れない」
「体の中から温まる方法はないの?」
と、冬の寒さに凍えているあなた!
体を暖める飲み物なら、体の内側から寒さ対策ができますよ。でも、中には体を冷やしてしまうホットドリンクもあります!そこで今回は、本当に芯から体を温めてくれる飲み物を紹介します。
自分の体そのものが温まれば寒さも感じにくくなるので、暖房費の節約にもなります。免疫力もアップして、風邪や病気にもかかりにくくなり、無駄な医療費の出費も防ぐことができますね。
1.原因は冷えるホットドリンク
厚着をしても体が冷えるのは、冷えにつながる飲み物や食べ物で体を中から冷やしているからです。
体を温めようとホットドリンクを飲んでいるのに体が冷える…という場合は、次のような「温かいけど温まらない飲み物」を飲んでいます。
- カフェインを含む飲み物
- 甘い飲み物
1.1.カフェインは多量摂取に注意
コーヒーなど、カフェインを含む飲み物を多量に摂取すると体の冷えにつながります。カフェインの過剰摂取によって自律神経の働きに乱れが生じると、体が冷えてしまうのです。
また、カフェインには利尿作用があります。排尿によって一時的に体感温度が下がってしまうのも冷えを感じる要因となります。
カフェインを含む飲み物として
コーヒーの次に挙げられるが緑茶ですが、緑茶は炎症などによる熱を取る作用があります。しかし、通常の体温以上に体を冷やすということはないそうなので、飲み過ぎて緑茶に含まれるカフェインを摂取し過ぎることに問題があるようです。
コーヒーを一日5杯以上飲むような人や、食事や間食の度に緑茶を淹れて何杯も飲むような人は体が冷えてしまう恐れがあるので気を付けましょう。
1.2.自販機で甘い缶コーヒーを買って温まるのは逆効果
冬になると、甘~いホットカフェオレやホットミルクティが欲しくなる、という人も多いのではないでしょうか。
しかし、精製された白砂糖や食品添加物は体を冷やすので、砂糖や人工甘味料が入った甘い飲み物は体を冷やします。冬の寒い屋外では自販機で缶コーヒーを買って暖を取るというのはよくあることですが、加糖や微糖を選ぶと体の冷えにつながります。
「コーヒーは実は体を冷やす飲み物だ」という説を聞いたことがある人も多いと思いますが、飲み過ぎによるカフェインの多量摂取に注意するとともに、入っている甘みにも気を付けた方が良いのです。
コーヒーに限らず、白砂糖や人工甘味料の入った飲み物は、ホットでも体を冷やしてしまうので要注意です。
2.体を芯から温めてくれる飲み物
それでは、体を内側から温めてくれる飲み物を具体的に紹介していきます。
2.1.発酵したお茶
発酵食品には体を温める効果がありますが、茶葉を発酵させた発酵茶も例外ではありません。代表的な発酵茶は、以下のような物になります。
- 紅茶
- ウーロン茶
- プーアール茶
- ルイボスティー
ティーバッグを使えば手軽に飲むことができますし、外出先でペットボトルを購入するときも、これらのお茶を選ぶと良いですね。体を温めるためにはホットで飲むようにしましょう。
2.2.くず湯
本葛には血行を良くして体を温めたり緊張を和らげたりする効果があるので、昔から風邪や胃痛の際の民間治療薬としても用いられています。
体を温めるためには、片栗粉などではなく、くず粉を使った物を飲みましょう。
2.3.ゆず茶
ゆずの皮には、リモネンやヘスペリジンといった血行を良くする成分が含まれているので、冷えの改善に効果があります。
3.体を温めるためのホットドリンクの飲み方
同じ飲み物でも、飲み方の工夫でより体が温まります。アイスよりもホットにして飲むというのはもちろんですが、その他の工夫を紹介していきます。
3.1.体を温めるスパイスを入れて飲む
スパイス類には、体を温める効果のある物がいろいろあります。中でも、飲み物と組み合わせるのに最適でポピュラーなものが「ショウガ」と「シナモン」です。
- ショウガ
ショウガは体を温める効果がある食材として有名ですが、生と乾燥・加熱した物ではその効果が異なります。
生のショウガは体の表面を温めますが、体の深部の熱を奪うので、結果的には体を冷やしてしまうことになります。それに対して、乾燥や加熱をしたショウガは体を中から温めてくれます。
ですので、生のショウガをすりおろして使うような場合には、淹れたて熱々の紅茶やくず湯などに入れると加熱効果があって良いでしょう。
また、ショウガパウダーは手軽に使えて便利ですが、フリーズドライではなく、加熱して乾燥させた物を選ぶようにしましょう。
- シナモン
シナモンには、血管の修復と血管拡張の作用がある成分が含まれるため、冷えの改善に効果があると言われています。シナモンはカフェラテなどのコーヒーにも紅茶にも合うスパイスですので、パウダーの小瓶を家やバッグの中に常備しておくと便利ですね。
しかし、過剰摂取すると肝障害を起こす可能性のある成分も含まれているため、摂取は一日に小さじ1/2杯程度までにしましょう。
3.2.甘みを加えるときは、精製されていない自然に近いものを
体を冷やす飲み物で紹介したとおり、精製された砂糖や人工甘味料は体を冷やしてしまいます。でも甘みが欲しい時もありますよね。そんな時は、以下のような自然に近い甘味料を加えるようにしましょう。
- 黒砂糖
- てんさい糖
- はちみつ
- メープルシロップ
3.3.効果的なタイミングで飲む
以上、紹介してきた体を温める飲み物と飲み方ですが、飲むタイミングでより一層の効果を期待できます。一日の中でおすすめのタイミングは、次の3つです。
- 朝起きて一番に
朝一番に体を中から温めておくと、朝からスムーズに動くことができますし、その日一日は体が温まりやすくなります。
- 入浴前に
体を内側から温めてから入浴すれば、湯船のお湯を熱過ぎると感じることなくゆっくりとお湯に浸かり、中からも外からもじっくり体を温められます。
- 夜の就寝前に
体が温まっていれば、すんなりと眠りにつくことができ、眠りも深くなります。
食べ物でも寒さ対策を!
体を温めるための飲み物のポイントをまとめます。
- 精製された砂糖や人工甘味料の入った飲み物は避ける
- カフェインは多量摂取しない
- 発酵茶である紅茶、ウーロン茶、プーアール茶、ルイボスティーなどを飲む
- くず湯やゆず茶などは、血行を改善するので冷えに効く
- ショウガやシナモンをホットドリンクに加える
- 飲み物に甘みが欲しいときは、自然に近い精製されていない甘味料を
- 朝一番、入浴前、就寝前に体を温める飲み物を飲んで更に効果アップ
今回飲み物に焦点を当てましたが、体が温まる食べ物もあります。合わせてこちらの記事もチェックしてみてください。
⇒ 【芯まで温まる冬の食べ物で寒さ対策】白米は冷えるからダメ
寒い冬の温かい飲み物・食べ物は、体だけでなく心も温めてくれます。楽しみながら普段の生活に取り入れて、暖かい冬を過ごしてくださいね。