
「シャツに食べこぼして油染みが」
「洗濯したけど落ちない」
「家で染み抜きできるの?」
と、お悩みのあなた!
油の染み抜きには、普通の洗濯洗剤ではなく”食用油特化洗剤”を用います。洗剤を洗い流す水温は40℃以上です。今回は油の染み抜きの具体的な手順と注意点を紹介していきます。
もう白いシャツに食べこぼしをしてもイライラせずに済みます。自分で油の染み抜きができるので、クリーニングの染み抜き代に余計なお金を使う必要もなくなりますよ。
1.油染みが洗濯しても落ちない理由
服に付いてしまった食べこぼしの油染みは、普通の洗濯では落ちません。その理由は、主に以下の3つです。
- 洗剤が油染みに適していない
- 水温が低い
- 油が酸化してしまった
1.1.洗濯洗剤では効果が薄い
普通に洗濯洗剤を使って洗濯機で洗っても、油染みは取れないことがほとんどです。
洗濯洗剤は、通常の生活の中で付く汚れを落とすのが目的です。ですので、もちろん食べこぼしの汚れにも対応していますが、他のいろいろな汚れやにおいなども落とさねばならず、油汚れだけを強力に狙い撃ちするわけではありません。
また、大量の水に溶かして洗濯するので、しっかりついた油染みに対しては濃度が薄すぎます。洗濯機での通常の洗濯では、日常での軽い汚れを落とす程度なのです。
1.2.油は低温では落ちない
普段料理をしていても、油は常温では粘りがあり熱を加えるとサラサラしてきますよね。
服に付いてしまった油も同じで、低い温度では緩くなりません。常温や冷たい水での洗濯・染み抜きでは油汚れは落ちにくいのです。
1.3.時間の経過や温度変化で油が酸化
油は、空気に触れたり高温にさらされたりすることで酸化が進みます。
キッチンの壁にはねた油や換気扇に付着した油は、時間が経つと酸化により変色して固まり頑固な油汚れとなりますが、服に付いた油でも同じことが起きます。
油染みが付いてから時間が経ってしまったり、染みがついたまま乾燥機やアイロンで熱が加わったりすることで油が酸化し、落ちない油染みとなってしまいます。
2.油汚れの染み抜き洗濯法
まずは洗濯表示を確認して、水洗いできる素材であることが大前提です。水洗いできない服の染み抜きは、プロにお任せしてください。
洗剤は、食用油の汚れに強い食器用洗剤を使用します。
【手順】
- 油染みの部分にしみ込ませるように、食器用中性洗剤を付けます。
- なじませるように指先や爪の先で洗剤を揉み込みます。
- 40℃以上のお湯で、洗剤を流すようにすすぎ洗いします。
- 染みが残っている場合は、~3.を繰り返します。
- 染みが薄くなったら、洗濯機で通常通り洗濯します。
【注意点】
- 油染みは時間が経つほど落ちにくくなるので、染みが付いたらなるべく早く処理をしましょう。
- 汚れが広がる可能性があるので、いきなり水で濡らすことは避けましょう。
- 生地が傷むので、こすったり絞ったりしてはいけません。
私はお店でパスタソースを白い服に飛ばしてしまい、慌ててグラスの水で濡らして拭いたら汚れが広がって、輪ジミになってしまったことがあります。
それ以降、食べこぼしをしたときは乾いたハンカチやティッシュに汚れを吸わせるようにして応急処置をしています。その後なるべく早く食器用洗剤で染み抜きをするようにすれば、汚れが広がることもなくキレイに落ちますよ。
油の染み抜きは温度と時間が命
今回の内容をまとめます。
- 油染みは普通の洗濯ではほとんど落ちない
- 洗濯の水温が低いと、油汚れは落ちにくい
- 時間の経過や高温下で酸化した油汚れは頑固な染みになる
- 食べこぼしの油染みは、食器用中性洗剤と40℃以上のお湯を使って染み抜きすると効果大
- いきなり水で洗うと、油汚れを広げてしまう危険がある
方法さえわかっていれば、油染みは簡単に落とせます。食べこぼしをしてしまったときは、今回紹介した方法を是非試してみてください。