
「冬は布団に入っても手足が冷たくて眠れない」
「でも暖房は電気代かかるし」
「食べ物で寒さ対策はできないの?」
とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
温かい料理を食べても、材料が体を冷やしてしまう食べ物であれば体は冷えてしまいます。そこで、今回は内側から体を温めてくれる食べ物とレシピを紹介します。
基本的に、冬が旬の食べ物は体を温めてくれます。値段も手ごろな旬の食材を使った料理は、寒さ対策にも節約にもつながり一石二鳥ですよ。
1.まずは体を冷やす食べ物を避ける
体を外から温め、温かい料理も食べているのに体が冷えてしまう場合、気付かずに体を冷やしてしまう食べ物を摂取している可能性があります。全く避ける必要はありませんが、少し意識して量を減らすなどしてみましょう。
体を冷やす代表的な食べ物には次のような物があります。
- 夏野菜、地面の「上」にできる野菜
- 精製された食品
- 化学調味料や食品添加物
1.1.体を冷やす野菜はなるべく避け、加熱調理を
最近はスーパーでも年中同じ野菜が売っていますが、夏が旬のトマト、ナス、キュウリなどは体を冷やしてしまいます。
また、レタスや白菜など地面の「上」にできる葉物野菜も体を冷やすので、冬はサラダなど生で食べるのではなく、スープや鍋など火を通した料理で食べるのが良いでしょう。
1.2.精製された食品を過剰摂取しない
普段よく摂取する精製された食品で代表的な物が、白米と白砂糖です。ほかほか炊きたてご飯や、温かいコーヒーや紅茶と一緒に楽しむスイーツなどが美味しい冬ですが、取り過ぎには気をつけましょう。
できれば白米を玄米や麦飯、白砂糖を黒砂糖に置き換えてみてはいかがでしょうか。白米や白砂糖よりも、ミネラルや栄養素が豊富で健康にもプラスになりそうですね。
できれば、朝食のパンも胚芽パンや全粒粉を使った物に変えてみると良いでしょう。
1.3.インスタントや出来合いの食品に頼り過ぎない
寒い冬はキッチンに立ったり野菜を水洗いしたりするのも億劫で、なかなか料理をする気分にもなれませんよね。ついコンビニ弁当やカップ麺に頼ってしまいがちになりますが、化学的に合成された調味料や添加物には体を冷やす作用があります。
体を温めるためには、なるべく自炊を心がけたいものです。
2.冬の寒さ対策にぴったりな、体を温める食べ物
それでは、体を内側から温めてくれる食べ物を具体的に見ていきましょう。
2.1.冬が旬の根菜類
体を冷やすとご紹介した食べ物とは反対に、地面の「下」にできる野菜は体を温めてくれます。
- ダイコン、カブ、ニンジンなどを鍋料理でたくさん食べる
- ゴボウをきんぴらにして作り置きし、いつでも食べられるようにする
- ショウガやニンニクを薬味で積極的に使う
など、いつものサラダからこうした食事に切り替えていくように意識すると良いですね。
きんぴらや煮物など、調理できるときにまとめて作っておけば、寒くて料理する気が起きないときでもすぐに食べられて便利です。
2.2.発酵食品や発酵調味料
発酵食品は、血液をさらさらにして体を温める効果があります。免疫力のアップも期待できるので、冬の風邪やインフルエンザ対策にもなります。
- 味噌汁や味噌鍋で、優秀な発酵食品である味噌を摂取する
- ご飯のお供にはぬか漬け、キムチ、納豆を食べる
- パンのお供にはチーズやヨーグルトを食べる
など、普段の食事に少しプラスしたり変化を加えたりして、気軽に取り入れてみることができます。また、味噌、醤油、みりんなどの発酵調味料は、添加物の入っていない物を選ぶと尚良しです。
2.3.色の濃い食べ物
白い食べ物
=精製度合いの高い食べ物
=体を冷やす食べ物
と考えられますが、反対に色の濃い食べ物は体を温めてくれます。野菜でも冬が旬で色の濃い野菜は体を温めると言われています。
- 白米を玄米ご飯にしたり、ゴボウやニンジンなどの炊き込みご飯にしてみる
- 飲み物や料理に使う白砂糖を、黒砂糖やハチミツに変えてみる
- 朝食や軽食のパンを、胚芽パンや全粒粉パンに変えてみる
未精製の食品は、精製された物とはまた違った風味や味わいがあるので、バリエーションとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
3.冬の寒さ対策最強レシピ!「簡単ぽかぽか味噌鍋」
最後に、体を温める食べ物をふんだんに取り入れた冬のお手軽料理、「簡単ぽかぽか味噌鍋」を紹介します。と言っても、細かい計量や面倒な下ごしらえは不要!大根や人参はピーラーでするするとむいて、包丁を使うより楽チンです。
【材料】(1~2人分)
- 大根:1/2本
- 人参:1本
- 白菜:1/4玉
- ネギ:1/2本
- 好きなお肉:適量
(鶏肉や豚バラ肉など)
- 豆腐:1/3~1/2丁
- だし汁:適量
- 味噌:お好みで
(鶏肉や豚バラ肉など)
その他、きのこ類や葉野菜などもお好みで
【作り方】
- 鍋にだし汁を沸かします
(粉末だしや昆布だしなどお好みで)
- 大根と人参はピーラーでひらひらとリボン状にしていきます。
最後の方にピーラーでむきにくくなったら無理にむかずに、大根はすりおろして薬味に、人参は保存しておいて後日別の料理に使うなどして利用すると良いですよ。
- 白菜、ネギ、お肉、豆腐など他の材料は一口大に切っておきます。
- だし汁が沸いたら、ひらひら大根と人参以外の材料を入れていきます。
- 材料に火が通ったら、味噌をお好みの濃さで溶き入れます。
- 味噌が溶けたらひらひら大根とひらひら人参を投入し、温まったら食べごろです。
(粉末だしや昆布だしなどお好みで)
最後の方にピーラーでむきにくくなったら無理にむかずに、大根はすりおろして薬味に、人参は保存しておいて後日別の料理に使うなどして利用すると良いですよ。
「レシピ」などと大げさに紹介しましたが、次の2つのポイントだけ押さえれば、後はお好きな様に楽しんでいただけば良いと思います。
- 冬が旬の根菜の大根と人参は、ピーラーでひらひらにしてたくさん食べる
- 発酵調味料の味噌で味をつける
苦手でなければ、お好みですりおろしショウガを入れれば、更にぽかぽか感がアップしますよ!
合わせて寒さ対策ドリンクも!
今回の内容をまとめます。
- 体を冷やす食品の摂取を避ける
- 冬が旬の野菜を食べる
- 発酵食品や発酵調味料を普段の食事に取り入れる
- 色の濃い食べ物を食べる
- 簡単料理で体を温める食べ物をたくさん摂取する
今回食べ物に焦点を当てましたが、体を温めてくれる「飲み物」もあります。ぜひ合わせてこちらの記事もチェックしてみて下さい。
体を温める食べ物・飲み物を取り入れての寒さ対策は、免疫力アップ効果も期待でき、若々しく健康な生活にも役立ちます。何より、旬の食材は安く出回るので節約にもなりますし、何より一番味の良い時季なので美味しい食事で満足感も得られます。
また、空腹感は寒さを感じさせますので、朝食を抜いたりせずに三食しっかりと食べることを心がけましょう。旬の物を美味しく食べて、心も体もぽかぽかに温まってくださいね。