「玄関からの冷気で部屋が寒くなる」
「ドアポストから冷たい風が…」
「ドアそのものが鉄製で冷たい!」
と、冬の玄関の冷気にお悩みのあなた!
マンションやアパートの玄関ドアから流れてくる冷気は、隙間を塞ぐこととドア自体を断熱することで防ぐことができます。今回は、賃貸の部屋でも実践できる玄関ドアの寒さ対策を紹介します。
玄関から入ってくる冷気をカットして部屋の気温が下がるのを防ぐことができれば、暖房費のカットにつながります。部屋がしっかりと暖まることで体もリラックスし風邪もひきにくくなるなど、体調管理もバッチリです。
1.玄関ドアは部屋の寒さの大きな原因
玄関付近は冬になるとものすごく冷えますよね。もちろん、人の出入りとともに部屋の暖気と外の冷気も移動してしまうのですが、玄関ドアを閉めっぱなしでもヒンヤリとしています。
主な原因としては、次の3つが挙げられます。
- 玄関はたいてい北側に配置されているので、日差しが届かない
- 玄関ドアの周りやドアポストに隙間がある
- 玄関ドアそのものが外の冷気で冷やされる
1.1.玄関や水回りは北側に配置される
たいていの家やマンションの部屋の間取りでは、長く時間を過ごす居間が日当たりの良い南側に配置され、大きな窓が設置されています。必然的に、玄関や水回りが北側に配置されることが多くなります。
北側に位置する玄関は、日中も日差しで暖められることがないのです。
1.2.玄関ドアには隙間がたくさん
建ってから年数を経て徐々に建物に歪みが出てもドアが開かなくなったりすることのないように、もともと玄関ドアは枠からある程度隙間をあけて設置されています。建物に歪みが出てくることによって、その隙間が大きくなり更に隙間風が入ってくるようになってしまうこともあります。
また、マンションやアパートには、たいてい玄関ドアにドアポストがついていますよね。ポストの投入口や取り出し口の隙間からも冷気が入ってきてしまうのです。
1.3.玄関ドアが熱を伝えやすい金属製
特にマンションやアパートの玄関ドアは熱の伝わりやすい鉄製であることも多く、寒い日にドアを触るとビックリするほど冷たいですよね。
隙間がなくても、玄関ドアそのものが外の冷気で冷やされてしまうと、室内に冷気が伝わってしまいます。
2.玄関ドアの隙間はできる限り塞ぐ
まずは直接室内に入ってくる外気の通り道を塞ぎましょう。
2.1.玄関ドアの周りの隙間を塞ぐ
玄関ドアの周囲にある隙間は、市販の「隙間テープ」で塞いでしまいましょう。
テープの厚みでドアの開け閉めが多少重くなるかもしれませんが、パッキンでぴったりフタをする様に玄関を閉じることができます。ドアの形状によっては、開閉の際の音も軽減されます。
使用方法は、テープのはく離紙を剥がして玄関ドアやドア枠の周りに貼っていくだけです。クッションタイプや毛足のあるモヘアタイプなど、メーカーや商品によって素材や厚みもいろいろありますので、隙間の程度に適した物を選びます。
2.2.ドアポストの隙間を塞ぐ
ドアポストの隙間は、後で剥がしやすい養生テープやマスキングテープなどで塞いでしまいましょう。
ドアポストを使用している場合は、投入口や取り出し口を塞いでしまうわけにはいきませんが、受け部分の穴をテープで塞ぐなど、使用の妨げにならない範囲だけでも隙間を塞ぐことをおすすめします。
3.玄関ドアを断熱材で覆う
隙間を塞いでも、玄関ドアそのものが冷え切ってしまうと、その冷気が室内に伝わってしまいます。断熱性のある素材を玄関ドアに貼りつけ、ドア自体を断熱ドアにしてしまいましょう。
- 梱包材のプチプチ
- アルミ断熱シート
- スタイロフォーム
(硬めの発泡スチロール板)
などを、玄関ドアの内側全体にテープで貼り付けます。ドアポスト部分は邪魔になるので、断熱材をくり抜きましょう。ドアポストは、開閉の妨げにならない部分を別途プチプチで覆うと良いですよ。
決して見た目が良いとは言えませんが、特に玄関の冷気が部屋を直撃するワンルームでは効果大ですので、是非試してみてくださいね。
玄関ドアの寒さ対策で体もお財布もポカポカ
今回の内容をまとめます。
- 玄関は北側に間取りされることが多いので、日差しが入らず冷える
- 玄関ドアの隙間から入る冷気や、ドアそのものが冷やされることによって伝わる冷気が室内を冷やす
- ドア周りの隙間は市販の隙間テープで塞ぐのが効果的
- ドアポストの隙間は使用の妨げにならない範囲でできるだけ塞ぐ
- 玄関ドアの内側全体に断熱材を貼ると、高い断熱効果が得られる
玄関ドアへの寒さ対策で暖房費もカットして、暖かく心地よい冬を過ごしてくださいね。