常温の油に浸す!冷凍揚げ物の失敗知らずな揚げ方

「冷凍物を揚げると中身が冷たいまま」
「冷凍コロッケは破裂しちゃう」
「解凍してから揚げた方がいいの?」

と、お悩みのあなた!
冷凍した揚げ物は、揚げるときの油の温度に気を付ければ美味しく揚げられます。今回は冷凍揚げ物の具体的な揚げ方を紹介します。

この方法を知っていれば、冷凍コロッケをパンクさせて無駄にしたり、散らばった中身で油を汚したりすることもなくなります。冷凍で常備した揚げ物をいつでも手軽に美味しく揚げることができれば、毎日の食卓が充実しますよ。

スポンサーリンク

1.冷凍した揚げ物をうまく揚げられない原因

コロッケや春巻きが破裂したり、中身は冷たいのに外側は焦げてしまったり……そんな冷凍した物を揚げる際の失敗の主な原因は、以下の3つです。

  1. 揚げ油が適温になっていない
  2. 揚げる前に解凍してしまう
  3. 揚げている最中に気になって触ってしまう

 

1.1.油の温度は高くても低くてもダメ

油の温度が高すぎると外側の衣が先に揚がってしまい、見た目はこんがりきつね色でも、中心部分は冷たいままです。

逆に油の温度が低いと、温まった中の具材から水蒸気が発生し、まだ揚がり切らずに固まっていない衣を突き破ってパンクしてしまいます。

適温まで油を温めていても、冷凍された物を一度にたくさん入れてしまうと、急に油の温度が下がるので衣が破裂しやすくなります。

 

1.2.解凍してから揚げるのはダメ

冷凍された揚げ物を解凍すると、衣が中の具材の水分を吸収してしまいます。特に、中身が生の肉や魚介類だとドリップが出て衣がべちゃべちゃになります。

その様な状態の物を揚げると、水分を含んだ衣がパンクしたり、油に入れた途端にひどい油はねを起こしたりしてしまいます。

 

1.3.衣が固まる前に触ってはダメ

コロッケやフライ物を揚げるとき、衣が固まる前に箸で触ってしまうと、そこから衣がはがれて破裂したり、魚などの柔らかい具材だと身崩れを起こしてしまったりします。

揚がったかどうか気になってつい箸で触ってしまいがちですが、衣がちゃんと揚がっていないうちは控えなければいけません。

 

2.冷凍の揚げ物を揚げるときの油は常温から

以上の内容を踏まえ、冷凍物を揚げる具体的な方法を紹介します。

【手順】

  1. 冷凍された揚げ物を凍ったまま揚げ鍋やフライパンに並べて入れます。
  2. 常温の油を、ひたひたになるまで注ぎます。
  3. コンロにかけて中火で温めます。
  4. 細かい泡が大きくなり、衣がきつね色になってきたら裏返します。
  5. 両面がこんがりきつね色になれば完成です。

【注意点】

  • 必ず凍ったまま調理する
  • 衣がきつね色になるまでは、絶対に箸などで触らない

常温の油から熱していくことで徐々に解凍されていき、中までしっかり温まるので、衣が色づいている頃には中心まできちんと火が通っています。なので、油の温度を測ることなく、見た目で揚げ上がりを判断できます

衣と中の具材が同時に加熱されていくので、衣がパンクすることもありません。油と揚げる物の温度差もなくなるので、油はねの心配もなくなります。

使用する油の量も揚げ物の量に合わせて適量に抑えられるので、余分な油を使うこともなく、後片付けも楽です。

揚げる時間は揚げ物の大きさや量にもよりますが、私はいつもコロッケ2~3個程度を小さなフライパンに入れ、10~12分くらいで揚げています。ゆっくり揚がっていくので少々目を離していても大丈夫です。私は揚げている間に付け合わせのキャベツを刻んだりサラダを作ったりして時間を有効に使っています。

 

冷凍ストックを上手に揚げて豊かな食卓を

今回の、冷凍した揚げ物に関する内容をまとめます。

  • 揚げる油の温度は高すぎても低すぎてもいけない
  • 揚げる前の解凍は失敗の元
  • 衣が揚がっていないうちに箸などで触ると、破裂や型崩れを起こす
  • 凍ったまま常温の油に浸した状態から揚げ始めると失敗しない

すぐに使える揚げ物を冷凍庫に常備して、いつでも思い立ったときに美味しい揚げたてを味わいましょう。

スポンサーリンク