マンションで騒音苦情を受けたら、心当たりがなくてもまずは自分で防音対策しましょう。なぜなら、あなたの生活音は思っている以上に響いているからです。「マンションはコンクリートだから、音は響きにくいでしょ?」と思うかもしれませんが、それは誤解です。
確かにマンションの壁・床は分厚いコンクリートです。話し声やテレビの音は、よほど大きくない限り他の部屋には届きません。しかし、足音や掃除機をかける音など、壁や床に直接ぶつかる音はアパートより響くこともあります。なぜならコンクリートは空気より15倍も音を伝えやすいからです。
というわけで、このページでは自分の部屋の騒音が響かないようにする対策を紹介します。
ただし、騒音とは呼べないわずかな生活音に苦情を言ってくる神経質な連中も一部います。そういうクレーマーへの対応策も併せて紹介しますね。
下の階から足音がうるさいと苦情言われた場合
まずは下の階から苦情を言われた場合。これは一番多いですね。やはり音が一番響きやすいのは真下です。
冒頭でも少し書きましたが
- 足音
- 掃除機をかける音
- 洗濯機の振動
- 風呂の給排水音
など、壁や床に直接振動として伝わる音は凄く響きます。なので主な対策としては
- 足音の出ない柔らかいスリッパを買う
- 深夜・早朝に掃除機をかけない
- 洗濯機の下に防振ゴムを敷く
- 深夜・早朝の入浴はできるだけ控える
などが主な対策となります。ただし、お子さんがいる場合は、これに加えてプラスアルファの騒音対策が必要です。
隣からうるさいと苦情を言われた場合
続いて隣から苦情を言われた場合の対策を紹介します。隣に響く主な騒音例は
- テレビの音
- 壁際に置いてある大型家電
- 大きな話し声・笑い声
この3つですね。ただ、アパートなら話し声・笑い声が騒音になったりしますが、マンションではよほど馬鹿騒ぎしていない限り、隣の声が聞こてくることはありません。
なので主に対策すべきはテレビや壁際の大型家電です。具体的な対策としては
- 壁際に本棚など大型家具を並べる
- 洗濯機や冷蔵庫などモーター音がする大型家電は壁から離れた所に置く
- テレビは部屋の中央に置く
などになります。
ドアの開閉音がうるさいと苦情を言われた場合
次はドアの開閉音です。
これは学校や仕事で帰りが遅くなる人に多く寄せられる苦情です。マンションが古かったりすると、玄関のドアがバタンと閉まってしまったり、開閉時にキーキー音が鳴ったりします。
昼間ならそんなに文句も言われませんが、夜や朝にこの音が鳴ると凄く迷惑がられます。
ドアが勢いよく閉まってしまう場合は、ドアに防音テープやクッションゴムを貼れば、音が大分軽減されます。
開閉時にキーキーなる場合は、蝶番にシリコンスプレーなどの潤滑スプレーを定期的にふきかけましょう。
騒音に心当たりがない場合
ここまで騒音対策を紹介してきましたが、苦情が必ずしも正しいとは限りません。マンションの騒音は複雑に響くので、相手が騒音源を誤解していることもあります。
「苦情を言われたけど、
騒音がしたという時間は
自宅は誰もいなかった」
というように、明らかに濡れ衣っぽい場合は、苦情を言われた時にその場で冷静に抗議しましょう。
また、
「苦情を言われて騒音対策したが
何も変わってないと言われた」
などの場合は、騒音源が別にある可能性があります。この場合は管理会社に相談して調べてもらいましょう。