どこから聞こえるか分からないマンションの騒音に困っているあなた!騒音の発生源の特定には、多点測定でおすすめですよ(というか一般人で出来る方法はこれしかありません)。
マンションの騒音で一番厄介な点は、騒音の発生源が分かりにくいことです。
- 上から天井を叩くような音が聞こえると思ったら、下でバスケしている音だった
- 隣人が騒いでると思ったら、下の階だった
みたいなことがザラにあるのがマンションの騒音トラブルです。苦情を言うにせよ、管理会社に注意してもらうにせよ、騒音の発生源を特定できないことには始まりません。
というわけで今回は、マンションの騒音の発生源を特定する方法を紹介致します。
マンションの騒音がどこからか分からない理由
マンションの騒音はどうしてこんなにも発生源が分かりにくいのか。理由は2つあります。
- コンクリートは音が伝わりやすいから
- 各所で太鼓現象が起きてるから
コンクリートは空気の15倍も騒音が伝わりやすい
まず1つはコンクリート。
一般的にマンションの壁や床は分厚いコンクリートでできています。そのため騒音が伝わりにくいイメージがありますけど、実はそうでもないのでないんです。
というのも、コンクリートには「空気の15倍も音が伝わりやすい」という性質が有るんです。
話し声とかテレビの音とか、空気中を伝わる騒音はカットしてくれますけど、足音とか洗濯機の振動など、壁や床に直接ぶつかる騒音は響き渡ります。
それこそ真下の部屋だけでなく、下の下の階やその隣の部屋まで響きますの。これが理由の1つです。
マンションの構造で太鼓現象が起きてる
そして2つ目はマンションの構造。
マンションは床の下(天井の上)に配管が通る空間があります。要はコンクリートとコンクリートの間に空気の層がある構造になってるんです。
この空気の層が、太鼓と同じ原理で騒音を増幅させています。ただでさえ騒音が伝わりやすいコンクリートに加え、各所で太鼓現象が起きているため、マンションの騒音は発生源が分かりにくくなっているんです。
マンションの騒音部屋を特定する方法
さて、ここからが本題です。
マンションの騒音の発生源を特定する手順は以下の通りです。
- 騒音計を用意
- 自宅内の複数の場所で騒音計測して比較する
- マンション内で騒音計測
要するに、複数の場所で騒音を計測・比較して、一番計測値が大きい場所を辿っていって発生源を突き止める方法です。
騒音計を用意
まずは騒音計を用意しましょう。ちなみにスマホアプリの騒音計じゃダメです。スマホで録音したことがある人なら分かると思いますが、スマホのマイクはそこまで精度が高くないので騒音をうまく測定できません。
騒音計を選ぶ際に抑えておくべきポイントは以下の3つです。
- 測定範囲が広い
- 最大値を記録してくれる
- 安すぎない
測定範囲は30~130dbくらいあれば十分です。そして一番重要なのは測定音の最大値の記録機能です。これがないと証拠として弱くなるので、後で管理会社や警察に伝えるときに困ります。
値段は安いものだと2000円くらいで買えますが、安すぎるものはうまく測定できなかったり、最大値の記録機能がないのでおすすめしません。
個人的に一番コスパが良かったと思ったのは「サンワサプライ」というメーカーの騒音計です。Amazonでもベストセラーになってるので、気になる人はチェックしてみてください。
自宅で騒音計測
騒音計を用意できたら計測開始です。騒音が鳴っている時間帯に
- 自宅の家電を可能な限り全て電源オフにして、自宅の生活音を無くす
- 天井・床・壁・窓際・玄関など、できるだけ多くの場所で騒音を計測
- 計測値を比較
これをすることで、騒音発生源の方角が特定できます。計測地点が多ければ多いほど正確に特定できます。
マンション内で騒音計測
騒音源の方角が分かったら、自室を出て、その方角のロビー・階段・通路などで騒音を計測・比較しましょう。
ただ、共有スペースでの計測は時間帯によっては不審者扱いされることもあります。十分ご注意くださいまし。
騒音の発生源を特定した後の対処法
騒音の発生源が分かったら
- 直接苦情を入れる
- 管理会社に連絡する
- 警察に通報する
どれもスムーズに進みますよ。騒音計で計測したデータがあれば、管理会社も警察も動いてくれやすくなります。
発生源を特定した後の対策に関しては別記事で詳しく解説していますので、こちらをご参照ください。