
マンションの騒音がうるさくて我慢出来ない時の対策は大きく分けて3つあります。
- 自分で防音対策する
- 苦情を言う
- ばれないように仕返しする
ただし、3の仕返しは騒音主にばれてしまうとトラブルになるので要注意です。壁とか天井を叩くなどの仕返しはおすすめできません。
なのでこのページでは、自分でできる防音対策とトラブルになりにくい仕返し方法を主に解説していきます。騒音は無自覚なことがほとんどです。感情的にならないように慎重に対処しましょう。最近物騒ですし。
まずは騒音源を特定しよう
騒音被害に遭ったときにまず一番最初にしなければいけないことは、騒音の発生源を特定することです。
というのも、マンションの騒音って誤解や濡れ衣が多いんですよね。「真上の部屋がうるさいと思ったら斜め上の部屋だった」とか、「隣の部屋がうるさいと思ったら下の階だった」なんてことがザラにあります。
理由は主に2つ。
- コンクリートは空気より音が伝わりやすい
- マンションの構造により太鼓現象が起きる
マンションのコンクリート壁・床は、話し声やテレビ音のように空気を伝わる音は防いでくれますけど、足音みたいに壁・床に直接ぶつかる音はめちゃくちゃ響きます。
しかも構造が複雑なせいで反響しまくって、騒音の発生源が人間の耳では特定しにくいんです。
ですからまずは騒音計を使って騒音源を特定しましょう。おすすめの騒音計や詳しい特定方法は、以下のページをご覧ください。
仕返しする前にするべき騒音対策
騒音源が分かったら、まずは自分でできる「防音対策」をしましょう。
「騒音主が悪いのに、なんで自分がお金をかけて防音対策しないといけないの?」と思うかもしれません。
でもそんなにお金をかけずにできる対策もあるんです。それに防音対策は騒音トラブル回避だけでなく、光熱費節約にも繋がったりもするので、ぜひお試しください。
隣人がうるさい場合の騒音対策
まずは隣人・隣の部屋からの騒音対策です。これは主に壁の防音ですね。簡単な順に対策を並べると
- 壁際に大型家具を配置
- 壁にダンボールを貼る
- 壁に吸音材&遮音材を貼る
本棚やクローゼットなど、大型家具を壁際に敷き詰めるだけでも、騒音は大分軽減されます。
それでもうるさい場合は、壁に防音材を貼りましょう。一番安上がりなのはダンボールですが、確実なのは吸音材&遮音材です。
まず壁にグラスウールなどの吸音材(音を吸収する)を貼り、その上に遮音シート(音を遮る)を貼りましょう。
上の階がうるさい場合の騒音対策
次に上の階がうるさい場合の騒音対策ですが、これが一番面倒くさいです。
家具を配置することもできないので、基本的には吸音材&遮音材を天井全体に貼ることになります。ただし、天井全体となると費用がかなりかかる上、貼る作業がとても面倒くさいです。
これは残念ながら騒音主に静かにしてもらうかしかありません。「トラブルにならない苦情の言い方」をどうぞ!
下の階がうるさい場合の騒音対策
続いて下の階がうるさい場合の対策ですが、
- コルクマット
- 防音カーペット
などを床に敷きましょう。こうすることで下の騒音も軽減されますが、それ以上にこちらの足音なども下に響きにくくなります。
というのも、下からの騒音って、こちらの騒音に対する仕返し・嫌がらせであるケースが結構多いんです。なので床の防音対策と併せて
- 足音が立たないスリッパにする
- 携帯や目覚ましなど、振動するものを床に置かない
- 洗濯機など振動する家具の下に防振ゴムを敷く
などもしておきましょう。
ただし、もしお子さんがいる場合はプラスαで対策が必要です。詳しくは以下のページをご覧ください。
近所がうるさい場合の騒音対策
工事音や車の音など、マンションの外からの騒音に悩まされている場合は、窓の騒音対策をしましょう。
マンションって外からの騒音には強いんですよね。分厚い壁がほとんどシャットアウトしてくれます。唯一の穴は窓です。窓際の防音対策としては以下の3つが挙げられます。
- 窓の隙間に隙間テープを貼る
- 防音カーテンにする
- 窓を二重サッシにする
一番のおすすめは防音カーテンです。分厚い防音カーテンは断熱効果もあるので、夏・冬は冷暖房費節約にも繋がります。
ただし、二重サッシは賃貸マンションだとやってOKな所とNGな所があります。注意してください。
騒音で直接苦情を言うのは基本NG
「防音対策してもうるさい」
「防音対策するお金がない」
という場合は、騒音主に苦情を言いたくなるかもしれません。しかし、基本的に騒音主に直接苦情を言うのはおすすめできません。
というのも、騒音主は騒音を立てている自覚がないことが多いので、トラブルに発展するケースが多いんです。「私は騒音なんて出してない」と水掛け論になるケースが多いです。トラブルを起こすと最悪の場合退去させられることもあります。
ただし、普段から挨拶したり多少なりとも付き合いがある相手なら、直接伝えた方が早く解決したりします。ただし、直接苦情をいうときには以下の3点を守ってくださいね。
- 騒音を鳴らしている時に行く
- 感情的にならないようにする
- 相手の事情を頭に入れておく
うるさくてイライラする気持ちは分かります。でもイライラした状態で話せば、感情が伝わって相手もイライラしてしまいます。
- 相手の仕事
- 家族構成
- 生活習慣
など、相手の事情を頭に入れた上で、冷静に話しましょう。
騒音主にばれない仕返し方法
「自分で防音対策してもうるさい」
「直接苦情を言える関係じゃない」
…という場合は、騒音主に仕返ししてやりましょう。でも壁を叩いたりはダメですよ。相手にばれないやり方で仕返ししましょう。
マンションの管理会社に相談
まずはマンションの管理会社に連絡することをおすすめします。
- 騒音の時間帯
- 騒音の種類
- 騒音の大きさ(計測値)
- 騒音計で特定した発生源
など情報を細かく伝えると、管理会社も迅速に動いてくれます。
「なんか上の階がうるさい」
「たぶん隣が騒がしい」
など、情報が曖昧だと管理会社もなかなか動いてくれません。
騒音で警察に通報する
「管理会社が役に立たない」
「管理会社が注意してもうるさい」
という場合は最終手段、警察に通報しましょう。
警察は民事不介入ですが、悪質な騒音は軽犯罪法の「静穏妨害の罪」になります。ですから警察も動いてくれます。
もし110番しても対応してくれない場合は、警察相談ホットライン「#9110」に電話してください。これは警察署や交番ではなく、警察本部に直通ですので、上から指示してもらえます。詳しい通報手順は以下のページをご覧ください。
⇒ マンション騒音の通報手順!警察が来ない場合は#9110に通報