マンション騒音の通報手順!警察が来ない時は#9110に対応してもらおう

隣人の騒音に悩まされているそこのあなた!
直接苦情を言うのは怖いですよね。
そんなときは警察に通報しましょう。
警察は民事不介入ですが、騒音は場合によっては犯罪になるので警察の職務範囲内です。ただし、腹立たしいことに警察が対応してくれないケースもあるので注意が必要です。

そこで今回は実体験を元に、騒音で通報したら警察は具体的に何をしてくれるのかどのように通報すればすぐに警察が動いてくれるかなどを詳しく解説していきます。

この記事で解決する疑問・悩み
  • 騒音で警察に通報しても大丈夫か?
  • 匿名で通報しても対応してくれるか?
  • どの程度なら騒音扱いしていいのか?
  • 何回も通報してもいいのか?
  • 通報したら警察は何をしてくれるか?
  • 警察が来た時に騒音が止んでたらどうなるか?
  • 警察が注意しても騒音が止まない場合は?
  • 騒音を通報して起こりうるトラブルは?

私も以前、上の階に住んでるバカ親子の騒音に悩まされていました。管理会社に苦情を入れてもダメで、仕方なく警察に通報したんですが、その時は逆に僕が「神経質なヤバい奴」扱いされてまともに取り合ってもらえなかったんです。なんで被害者の僕が犯罪者扱いされなきゃいけないのか分からなくてイライラしました。

でも、それからSNSで色んな先輩方からアドバイスをもらい、どのように通報すれば警察が味方をしてくれるか考えた結果、無事に上の階の騒音家族を強制退去させることに成功しました

泣き寝入りをしたくない人は、ぜひ最後までお読みください。

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騒音で警察を呼んでも大丈夫?

そもそも騒音で警察を呼んでいいか迷っている人も多いと思います。

結論から申し上げると
騒音で警察を呼んでも大丈夫です。というか深刻な騒音はすぐに警察を呼ぶべきだと思います。騒音トラブルは刑事事件に発展することも少なくないですからね。

騒音は罪になりうる

警察は民事不介入だから騒音で通報しても何もしてくれない」と思っている人もいると思いますが、それは誤解です。というのも、騒音は罪になるケースがあるので民事不介入ではないんです。

・騒音は軽犯罪法違反

具体的にどういう罪になるかというと、軽犯罪法の「静穏妨害の罪」に該当します。軽犯罪法には以下のように記されています。

公務員の制止をきかずに、人声、楽器、ラジオなどの音を異常に大きく出して静穏を害し近隣に迷惑をかけた者は、これを拘留又は科料に処する。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/軽犯罪法

要するに、ただ騒音を出しただけなら罪にはなりませんが、それを公務員(警察官を含む)に注意されても続けた場合は逮捕できるという話です。わざわざ「公務員の制止を聞かず」なんて明文があるわけですから、騒音を制止することは警察の職務範囲内ということになります。

・騒音は時間帯によっては傷害罪!?

しかも、あまりに悪質な騒音は傷害罪になる可能性もあります。

「え?騒音が傷害?」
「直接何もしてないのに?」

と思うかもしれませんが、法律上、傷害罪は「人の身体を傷害すること」と定められてるだけで、その手段・方法に制限はありません。

過去の判例で、朝から晩までアラーム音やラジオを大音量で流し、近隣の住民が睡眠障害・頭痛などになった事件で傷害罪が認めらています。つまり騒音は民事不介入では全くないんです。

どこからが騒音になるの?

ただ、うるさい音がすべて騒音になるかというとそうでもありません。どのくらいの大きさなら騒音になるかは、環境省が「騒音の環境基準」で定めています。細かい話は抜きにして要点だけまとめると

  • 昼間の生活音は騒音にならない
  • ただし、22時以降は生活音でも騒音になる
  • 道路に面している場合、車の走行音などは騒音扱いにならない

つまり、22時以降に電話していたり大音量でテレビの音を垂れ流しているバカ野郎がいたら、それは騒音と考えて問題ありません。子供の足音も22時以降なら騒音です(昼間は難しい)。

何回通報してもいいの?

警察に通報したけど騒音が止まない場合は、何回繰り返し通報しても問題ありません。実際、警察に注意された直後だけ静かになって、警察が帰ったらまた騒音を垂れ流すバカ野郎がたくさんいますからね。そういうバカは何回も通報しないと止まりません。

ただし、何度も通報する場合は注意点が1つあります。それは1回通報して警察がまともに取り合ってくれなかったり、来てくれたけど騒音が確認できなかった場合は、次回通報するときは証拠を用意しておいた方がいいということです。何回も通報して一度も騒音が確認できないと、あなたが神経質なヤバい人扱いされてしまう危険があります。なんで被害者側がこんな気を遣わなきゃいけないの!!ってイライラしますけど、第三者からしたら本当に騒音があるか分からないので、やはり証拠を用意する必要があります。面倒くさいけど仕方がありません。

匿名でも通報できる?

ちなみに通報は匿名でもできます
通報すると名前と住所を聞かれますが、強制ではないので身バレしたくない場合は「匿名でお願いします」と言いましょう。匿名でもちゃんと対応してくれます。

名前と住所を伝えたとしても、警察がそれを騒音主にバラすということは基本的にありません。ただ、警察官にも色々いますからね。たまに「お隣の◯◯さんから騒音で通報がありました」みたいに言っちゃうバカ警官もいるので、心配な人は匿名で通報することをおすすめします。

【体験談】警察を呼ぶと騒音は収まる?

ここからは実際に通報してどうなったか、私自身の体験談やネット上の声をご紹介します。

騒音を通報してどうなるかは、ぶっちゃけ警察官によります。警官ガチャです。騒音被害に理解のない警官に当たると全然対応してくれないこともあります。ただ、基本的にはちゃんと対応してくれる警官が多いです。

すぐに来て直接注意してくれた

通報すると大体10分後くらいに警官が来て、騒音主に注意をしてくれるケースが多いです。こんなふうにちゃんと捜査してくれたりもします。

https://twitter.com/shimon_logy/status/1501377647233814528

感情的にならずに冷静に敬語で話せば、警察官も親身になって対応してくれることが多いです。

注意だけで強制力はないから解決しない?

ただ、騒音に対しては警察は注意しかできません。強制的に騒音を止める権限はできないので、騒音主がヤバい奴だった場合は全然効果がないことも多いです。

警察が来た直後だけは静かになって、またすぐにうるさくなるケースは結構あるあるです。結局、いくら警察が注意したところで騒音主が非常識なバカだとどうしようもないってことです。

騒音が止んでると注意してくれない

通報した時は騒音がしていたのに、警察が来た時は音が止んでいるなんてことが結構あります。そうすると注意もしてくれないことが結構あります。

そうならないために、あらかじめ動画で騒音がしている時の様子を録音or録画しておきましょう。自分の声も入れておくと、騒音の大きさがわかりやすくて良いです。

ただ、騒音被害に理解のない警官だと、それでも取り合ってくれなかったりします。

こういう警官は「騒音くらいで通報してくんなよ面倒くせえな」と思ってる奴なので何を言っても無駄です。騒音通報は結局のところ警官ガチャなんです。

警察官が取り合ってくれないことも

一番最悪なのは、通報した電話の時点で取り合ってくれないケースです。110番通報した場合は一応対応すると言ってくれるんですけど、交番とか警察署に直接電話をかけると軽くあしらわれることがあります。

私も以前住んでいたマンションで、上の階の子供が日中ずっとドタドタ走り回っていてうるさかったので警察署に電話したら、「子供が昼間に遊んでるだけで?注意なんてできませんよwww自分で言いに行けばいいじゃないですかwww」と鼻で笑われたことがあります。あのクソ警官まじムカつく!!今思い出しても腹が立ってきた!!

警察官がすぐに来る通報テクニック

勇気を出して警察に通報したのに、鼻で笑われたり全然取り合ってくれなかったらショックですよね。ショックというよりムカつきますよね。なんで被害者の私がこんな扱いされなきゃいけないんだよって。

そんな嫌な思いをしなくて済むように「警察がすぐに対応してくれる通報テクニック」を紹介します。警察官も人間ですからね、通報の仕方を変えれば対応も変わります。

交番ではなく110番通報

まず通報する先は110番です。最寄りの交番・警察署などに直接通報しても対応してくれないことが結構あります。しかし110番通報なら、上から管轄の警察署・交番に命令が行くので、ちゃんと現場に警察官が来てくれることがほとんどです。

具体的に伝える

110番通報したら「事件ですか?事故ですか?」と最初に聞かれるので、「騒音の苦情です」と答えましょう。それから

  • 騒音の発生場所の住所
  • 騒音の大きさ・種類
  • 騒音の頻度

などをできるだけ具体的に伝えましょう。情報が詳細であればあるほど警察も動いてくれやすくなります。騒音の大きさや発生源に関しては、騒音計を使って測定しましょう。詳しいやり方は以下のページをご覧ください。

⇒ マンションの騒音の発生源を自力で特定する方法!

それに加えて
「もう何時間も鳴ってる」
「毎日うるさくて困ってる」
「注意しても止まない」
など、大げさに伝えると対応も迅速になります。もちろん嘘にならない範囲でお願いしますね。

警察がすぐに動くセリフを言う

これは裏技ですが、通報時に「もしかしたらクスリでもやってるのかも」と付け加えると警察もすぐに動いてくれます。もし騒音主が居留守を使ったり、警察に注意されて逆ギレした場合は、家の中に踏み込み調査しようとするらしいです。

あと、家の前の道路で遊んでる子供やバカ親がうるさい場合などは、「子供が道路で遊んでいて危険です。このままだと事故がおきそうなので注意して欲しい」みたいに、騒音被害ではなく事故の危険性を訴えたりすると、すぐに動いてくれやすくなります。

警察が来ないときは#9110に電話

ただし、その日たまたま事件が多かったりすると、110番通報しても対応してくれない場合もあります。その場合は「警察相談専用電話#9110」に電話しましょう。

110番は今すぐ警察官に来てもらいたい緊急の事件事故の通報窓口であるのに対し、#9110は事件・事故には至っていない不安や悩みの相談窓口となっています。

相談窓口ではありますが、ちゃんと騒音の被害を伝えられれば、騒音主に指導・注意もしてもらえます。

警察が注意しても騒音が止まない場合

前述の通り、騒音主が頭のおかしい奴だと警察が注意しても騒音が止まなかったります。それどころか逆ギレして状況が悪化することも。なんでお前がキレてんだよって感じですよね。そんなときは以下の対処法をおすすめします。

管理会社と警察に繰り返し通報

警察に注意されても騒音が収まらない場合、マンションの管理会社にも苦情を言いましょう。その際「警察を呼んで注意してもらったがそれでも騒いでいる。警察には管理会社にも苦情を入れるよう言われた」と言うとすぐに動いてくれます。

管理会社に注意してもらっても収まらない場合は、もう一度警察に通報しましょう。「管理会社に警告してもらったそれでも騒音が収まらない。逆ギレしていて身の危険を感じる」と言えばすぐ動いてくれます。

警察に通報&管理会社に苦情を繰り返していると、騒音バカを強制退去させられるかもしれません。

近所の人たちと一緒に通報する

一人で通報してもダメなら仲間を増やしましょう。夜22時以降の騒音なら、あなたの他にも悩んでいる人が近所にいるはずです。みんなで一緒に通報しましょう。

こっちは騒音でずっと悩んでるんだ!一人でも通報があったらすぐに対応しろよ!」と思う気持ちも分かりますが(というかこれは私の気持ちですが)、警察側からすると一人からしか通報がない場合、本当に騒音があるのか、それとも通報した人が神経質なだけなのか判断が難しいんです。実際、ちょっとした物音ですぐ通報するヒステリックな人もいますからね。

でも、複数の人から騒音で通報があれば信憑性が増すので、警察もすぐに動いてくれます。たとえ警察が到着した時に騒音がしなくてもきちんと注意してくれますし、何度も通報があれば軽犯罪法違反で逮捕することもできます。

警察に被害届を出す

それでも駄目な場合は、警察に被害届を出しましょう。被害届を出すと警察が犯罪として捜査してくれます。ただし、被害届が受理されるには騒音が犯罪であるという証拠が必要です。

軽犯罪法違反で被害届を出す場合は、何度も警察に通報して注意してもらった事実と、騒音の録音・録画データが最低限必要になります。「警官が実際に騒音を確認したから証拠はいらないんじゃ」と思うかもしれませんが、警官の記憶は証拠にはなりません。通報した記録は残りますが、騒音を確認したという記録は残らないんです。なので自分で騒音を録音なり録画なりしておきましょう。

傷害罪で被害届を出す場合は、騒音の録音・録画データに加えて、睡眠障害やうつ病や頭痛などの診断書が必要になります。騒音と健康被害の因果関係を結びつけるためにも、主治医には騒音が原因であることをきちんと伝えて、診断書にもその旨を記載してもらいましょう。

被害届を出す場合も通報と同様に、一人より複数人で出した方が効果的です。

裁判を起こすフリをする

あとは裁判を起こすという手もあります。ただ、裁判はお金がかかるので嫌ですよね。なんで被害者の自分がお金と手間をかけなきゃいけないんだって話ですよ。

そこでおすすめなのが裁判を起こすフリです。弁護士に頼んで騒音主に内容証明郵便で「法的措置を検討している」という旨の警告文を送ってもらうんです。ちなみに内容証明郵便は郵便局がいつ・誰が・誰に・どんな内容の手紙を送ったか証明してくれる郵便です。裁判でも証拠として使えます。

裁判を起こすとなると最低でも数十万円の費用がかかりますが、内容証明郵便を送ってもらうだけなら5万円程度で済みます。裁判が怖い人はこれでビビって大人しくなりますよ。

まぁ、それでもなんで被害者の自分が5万円も払わなきゃいけないんだって話ですけどね。ほんと世の中おかしいですよ。

※(注意)騒音で警察に通報するリスク

さて、ここまで騒音を警察に通報することをおすすめしてきましたが、実は通報にはリスクもあるので一応注意喚起しておきます。

騒音主に身元がバレる

一番のリスクは騒音を出してる奴にあなたの身元がバレる可能性があるということです。基本的に警察官は騒音を注意する時、通報者の身元を相手にバラすということはないはずなんです。

ただ、警察官にも色々いますからね。「隣の◯◯さんから騒音で苦情が来てます」みたいに言っちゃうバカがたまにいるんですよ。

警察官って普通の公務員なので、別に誰でもなろうと思えばなれるんですよね。つまり特別能力が高い人でもなければ、人として優れているわけでもないんです。普通の人間なので中には非常識な奴もいます。

騒音出してるヤバい隣人に身バレしたくない人は、念のため匿名で通報することをおすすめします。

逆ギレされて悪化する

2つ目のリスクは警察を呼ばれたことに騒音主が逆ギレして、事態が悪化するケースがあるということです。老い先短い頑固ジジイや、ヒステリックババアだと逆ギレするケースが多いです。騒音が前よりうるさくなったり、誰が警察を呼んだか調べだしたりする奴もいます。

もし隣人があなたしかいない場合は、あなたが通報したのはバレバレですから、逆上した騒音野郎が仕返ししてくることもあります。例えばこんな感じで↓

なんでお前が逆ギレしてんだよ!って思いますけど、それはやっぱり悪いことした自覚がないからなんですよね。ほんと馬鹿は嫌です。マンションは隣人ガチャですよ。もうこうなったら悔しいですけど自分が引っ越すのが一番安全で手っ取り早いかなと思います。

逆に厄介者扱いされる

3つ目のリスクは、あなたが警察に厄介者扱いされるケースがあるということです。何度も繰り返し通報したり、警察官に対して感情的になってしまうとこのリスクが高まります。

腸が煮えくり返る思いですけど、これは仕方がありません。だって警察官からすれば本当に騒音が発生しているのか、それとも騒音でもないのに大げさに騒いでいる人がいるのか、どちらなのか分からないからです。

警察官は超能力者ではありません。機械でもありません。感情を持った普通の人間です。感情的になって何度も通報していたら「この人はヤバそうだな。本当は騒音なんてないんじゃないか」と思われてしまうでしょう。

なので、通報したり警察官を話すときは怒りを抑えて、冷静に事実を伝えましょう。警察官は悪くありません。悪いのは騒音を出しているクソ馬鹿野郎です。悪くない警察官に怒りをぶつけてはいけません(自戒)。

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