70デシベル以上は騒音確定!騒音の基準値と具体例

70デシベルを超える生活音は問答無用で騒音になります。時間帯や地域によっては40デシベル以上でも騒音になることも。

人によって騒音に感じるレベルは違うので、騒音の定義って難しいですよね。でも実は環境省が基準を設けています。

そこで今回は地域・時間別の騒音の基準値(デシベル)と、騒音になりうる生活音の具体例を詳しく解説致します。

騒音って出してる方は無自覚なことがほとんどです。もしかしたらあなたも騒音主になってる可能性もありますから、ぜひ最後までお読みください。

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騒音の基準値(デシベル)

環境省は騒音にまつわる環境基準を設けています。これには「維持されることが望ましい音の基準」が定義されています。つまり、この基準を超えると騒音扱いとなります。

 

道路に面してない場合は45デシベル以上で騒音の可能性

まずは道路に面していない家から見ていきましょう。道路に面してない地域の環境基準は以下の通りです。

地域 昼間
(6時~22時)
夜間
(22時~6時)
療養施設・社会福祉施設等がある地域 50デシベル以下 40デシベル以下
一般的な居住地 55デシベル以下 45デシベル以下
住居と併せて商業・工業施設がある地域 60デシベル以下 50デシベル以下

参照元:https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html

一般的な住宅地なら、夜は45デシベルを超えたら騒音となるということですね。

ちなみに掃除機の音が60~76デシベル。日常の話し声も50デシベルを超えます。22時を過ぎたら静かにしないといけませんね。

 

道路に面する地域は55デシベル以上で騒音の可能性

しかし、あなたの家が道路に面している場合、環境基準は少し緩くなります

地域 昼間
(6時~22時)
夜間
(22時~6時)
住居のみの地域のうち2車線以上の道路に面する地域 60デシベル以下 55デシベル以下
住居が主な地域のうち2車線以上の道路に面する地域

住居と併せて商業・工業施設がある地域のうち1車線以上の道路に面する地域

65デシベル以下 60デシベル以下
全ての地域のうち、幹線交通を担う道路に面する地域 70デシベル以下 65デシベル以下

参照元:https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html

ちなみに、最後の「幹線交通を担う道路」とは

  • 高速自動車国道
  • 一般国道
  • 都道府県道
  • 市町村道(4車線以上)

を指します。

家が大きな道路に面している場合、車が通る音など多少の騒音はやむなしということです。静かに暮らしたいなら、大きな道路に面してない家を探しましょう。

 

騒音になりうる生活音(45デシベル以上)

さて、騒音の基準が分かったところで
具体的にどんな生活音が騒音に成りうるのか、各生活音の大きさ(デシベル)を見ていきましょう。

以下の数値は「生活騒音の現状と今後の課題」(環境省)を参考にしています。

 

家庭用設備の騒音デシベル

家庭用設備で騒音源になりそうなものは以下の2つです(単位:デシベル)。

  • 風呂:57~75
  • トイレ:62~71
  • 換気扇:42~58

お風呂の給排水音も55デシベルを超えてきます。一般的な居住地(道路に面してない)の場合、入浴は22時前に済ませた方が良さそうですね。

 

家電の騒音デシベル

次に騒音源になりそうな家電をまとめました。

  • ステレオ:71~88
  • 掃除機:60~76
  • 目覚まし時計:64~75
  • 洗濯機:51~69
  • 電話のベル音:64~70
  • テレビ:57~72
  • 温風ヒーター:44~56
  • エアコン
    室内機:45~58
    室外機:42~65

こうやって見ると家電って結構うるさく思うかもしれませんけど、これは少し古いデータです。最近の家電は静かなモデルも多いですから、ここ数年の新しいモデルを使っているのでしたら、-10デシベルくらいに思っておいてください。

 

その他生活音の騒音デシベル

その他の騒音になりそうな音を以下にまとめました。

  • 犬の鳴き声:90~100
  • 人の話し声(大声):88~99
  • ピアノ:80~90
  • 車のアイドリング:63~75
  • 布団を叩く音:65~70
  • 子供のかけ足:50~66
  • 人の話し声(日常):50~61

ちなみに人の話し声(大声)は、それこそ怒鳴ったり叫んだりとかです。ストレス発散で大きな声を出したい時は、家を出てカラオケに行きましょう。ピアノよりうるさいので。

 

マンションで響きやすい騒音の種類

上記で紹介した「騒音に成りうる生活音」の中でも、マンションで特に響きやすい音を最後に紹介しておきます。

というのも、騒音は大きく分けて2種類あるんです。

  1. 空気音
  2. 固体音

このうちマンションで響きやすいのは固体音となります。

 

空気音はマンションでは騒音になりにくい

空気音とは、

  • テレビ音
  • 道路の通行音
  • 話し声

などのように、空気を伝わってくる音のことです。木造のアパートでは空気音も結構響きますけど、マンションの場合は、厚い壁や床が音をシャットアウトしてくれるので、あまり響きません。

ただし、テレビを壁際に設置している場合は、次の固体音になることもあるので注意してください。

 

マンションの騒音のほとんどは固体音

固体音とは

  • 足音
  • 洗濯機の振動
  • 掃除機かける音
  • 風呂・トイレの給排水音

などなど、壁や床への衝撃・振動が伝わる音です。壁や床が音を伝えているので、壁・床の厚みは関係なし。マンションでも響きます

しかもコンクリートには空気の約15倍も音が伝わりやすいという性質がありますから、固体音はアパートよりマンションの方が響くかもしれません。

ちなみに、パソコンも壁際にくっつけて使っていると固体音になるので要注意です!

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