「洗濯物を半日部屋干ししたのに
生乾きのままで臭い」
と顔をしかめているあなた!
部屋干しするときには、柔軟剤を入れて洗うと早く乾きます。しかし、柔軟剤なら何でも良いわけではありません。また、干し方や干す場所にも注意が必要です。
そこで今回は、部屋干しで洗濯物を早く乾かすために必要な条件と早く乾かす3つの方法を紹介します。
これまでは「洗濯物がクサくなるのが嫌だから」と雨の日にはコインランドリーや乾燥機を利用していたかもしれませんが、もうその必要はありません。部屋干しでも衣類が早く乾きますので、電気代やコインランドリー代を節約できますよ。
1. 部屋干しで早く洗濯物を乾かすために必要な3つの条件
洗濯物を早く乾かすためには、当然のことですが洗濯物の水分が早く蒸発すればいいのです。水分が蒸発するには3つの条件をそろえる必要があります。
- 温度がある程度高いこと
- 湿度が低いこと
- 風通しがよいこと
ほかにも洗濯物自体の水分量を減らすと、早く乾きます。どれも「当たり前!」と思うようなことばかりですが、この条件を十分にそろえるためには知恵や工夫が必要になります。
2.部屋干しした洗濯物を早く乾かすための3つの方法
では、部屋干しした洗濯物を早く乾かすための3つの方法を紹介します。
- すすぎのときに柔軟剤を入れる
- 脱水を2度かける
- 風通し良く干す
どういう仕組みで早く洗濯物が乾くのか、具体的に説明しましょう。
2-1.すすぎのときに柔軟剤を入れる
「柔軟剤と洗濯物の乾きに何の関係があるの?」と疑問に思うかもしれませんが、実は柔軟剤には速乾効果のある成分が配合されていることがあるのです。
また、最近の柔軟剤には除菌消臭成分も含まれています。早く乾かすだけでなく、除菌消臭効果で洗濯物の嫌なニオイを抑えてくれるのです。
部屋干しのときは特に「速乾効果」「速乾仕上げ」の表示がある柔軟剤を選んで使用して下さい。また柔軟剤は洗いの段階では入れずに、2度目のすすぎのタイミングで入れましょう。洗いのときに洗剤と一緒に入れてしまうと、洗剤も柔軟剤も本来の効果を発揮できなくなります。
2-2.脱水を2度かける
脱水が終わったあと、もう1回脱水をかけましょう。ぐっと乾きが早くなること間違いなしです。ただしあまり何度も脱水をかけ過ぎると、衣類の生地を傷めたりしわがついたりします。2回が限度と考えておいて下さい。
2-3.風通し良く干す
早く乾かすためには、洗濯物の干し方にも工夫が必要です。
- 洗濯後、すぐに干す
- 洗濯物間の距離は5cm以上あける
- ハンガーは太めのものを選ぶ
- 端に長いもの、真ん中に小物を干して洗濯物でアーチを作る
- バスタオルは片側を長くして干す
これらはすべて洗濯物に風を通すための工夫です。太いハンガーで衣類の生地と生地の間に厚みをもった空間を作れば、それだけ空気が入って早く乾きます。
洗濯物でアーチを作ると、そのアーチの下を風が通りやすくなるのです。バスタオルの長さを一方だけ長くするのも同じ考え方に基づいています。空気にあたる面積を広くして、早く乾かしているのです。
また、除湿器やエアコンの除湿を用いるとなお効果的です。この場合、小さな部屋を締め切って行うと更に早く乾きます。4畳程度の部屋だと乾くまで4時間ほどでした。
3.窓際に部屋干しすると洗濯物が臭くなる
一旦ここまでの内容をまとめると
- 洗濯物を部屋干しで早く乾かすには温度・湿度・風通しに気をつける
- 速乾効果のある柔軟剤を洗濯に使うと早く乾く
- 脱水を2回かけて洗濯物の水分を減らす
- 洗濯物は風通し良く干す
あとは干す場所さえ間違えなければ、部屋干しした洗濯物が臭くなることはなくなります。部屋干しにおすすめの場所については、以下の別記事で詳しく掘り下げているのでぜひチェックしてみてください。
4.あると便利!早く乾かすための部屋干しグッズ
最後におまけです。
さらに早く洗濯物を乾かしたい人のために、あると便利な部屋干しグッズもご紹介しておきます。上手く活用して下さい。
3-1.X型物干し
出典:https://www.nitori-net.jp/
昔からホームセンターなどでよく売られているX型の物干しは、シンプルですが大変重宝します。急な来客があっても、干している洗濯物ごと目立たない場所に片づけられるのです。色やデザイン・素材の種類も豊富ですから、室内のインテリアに合わせて選べば、洗濯が楽しくなりますよ。
3-2.エアコンハンガー・ドアハンガー・フックハンガー
出典:https://www.amazon.co.jp/
TV番組でも紹介されたことがある、エアコンに取りつけて洗濯物をかけるハンガーです。
エアコンの風が当たるところに洗濯物を干せますから、早く乾かすには必須のアイテムといえます。ただし、エアコンの両側と下の空間にゆとりがないととりつけることができません。干せる洗濯物も5kgと限度があります。購入する前によく検討しましょう。
また、ドアのすきまに引っかけて洗濯物を干す場所をつくるドアハンガーや、タンスの引き出しに引っかけるフックハンガーなどもあります。どちらかといえば、私のおすすめはこちらです。あまりたくさん干すことはできませんが、引っかけるだけでカンタンに使えます。何個かもっておくと便利です。
3-3.サーキュレーター
出典:https://www.e-goods.co.jp/
サーキュレーターは、遠くまでまっすぐ風を送り届けます。この風で空気を循環させる仕組みになっているのです。サーキュレーターの風を洗濯物にあてると、洗濯物の周りの湿った空気と遠くの乾いた空気が絶えず入れ替わります。扇風機の風が届きにくい離れた場所の洗濯物にも風が届くので、部屋干しの強い味方です。