血液の染み抜きに効果大!セスキ炭酸ソーダで浸け置き洗濯

「洗濯しても血液の染みが取れない」
「洗剤に浸け置きしても多少薄くなるだけ」
「染み抜きする方法はないの?」

とお悩みのあなた!
服に付いてしまった血液の染みは、100均で手に入るアイテムできれいに染み抜きできます。ただし、水の温度に注意が必要です。今回は、血液の効果的な染み抜き法や注意点を紹介します。

この方法を覚えておけば、ケガをしてお気に入りのシャツに血が付いてしまっても慌てずに済みます。簡単に手頃な価格で手に入る物で染み抜きできるので、クリーニング店に高いお金を払う必要もありません。

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1.洗濯しても血液の染みが落ちない理由

血液が繊維に付着すると、主成分であるたんぱく質が次のような状態で硬化し落ちにくい染みとなります。

  1. 時間の経過による変性
  2. 高温による凝固

 

1.1.時間が経つと繊維に固着

血液が付着した服を放置してしまうと、時間の経過とともに血液中のたんぱく質が変性して固まり、水に溶けにくくなってしまいます。

付着してすぐであれば、冷水で洗えばほとんど落ちる血液汚れですが、時間が経てば経つほど繊維に固着し、落ちにくくなっていきます。

 

1.2.熱湯での洗濯は厳禁

汚れは熱いお湯で洗った方が落ちやすい…と思いがちですが、血液の様なたんぱく汚れには逆効果です。

たんぱく質は、高温で凝固する性質があります。血液の染みを落とす場合も、熱いお湯を使うと固まって落ちなくなってしまいます。

熱湯での洗濯だけでなく、血液汚れを落とし切らないままアイロンをかけたり、高温の乾燥機にかけたりしても落ちない染みになってしまいます。

 

2.血液の染み抜きおすすめ洗剤3選

そこで、血液の汚れが付いてしまった場合は、なるべく早く、水かぬるま湯で染み抜き処理をしましょう。使用する洗剤等は、次の3つをおすすめします。

  • ランジェリー用洗剤
  • 酸素系漂白剤
  • セスキ炭酸ソーダ
    (アルカリウォッシュ)

ただし、いずれの場合も、水洗いができる素材であることが前提です。自宅で洗濯できない素材については、クリーニング店に相談しプロにお任せしてください。

 

2.1.ランジェリー用洗剤を使う

女性の下着の経血汚れ用洗剤は、血液の汚れを落とすことを目的としているだけに効果抜群です。

特におすすめは、小林製薬の「サラサーティ ランジェリー用洗剤」です。350円前後というお手頃価格で、ドラッグストアやネット通販等どこでも手に入れやすい商品です。

具体的な使い方ですが
浸け置きでの手洗い場合と
ほかの洗濯物とまとめて一緒に洗濯機で洗う場合、2通りの手順を説明します。

【浸け置き洗いの使用手順】

  1. 規定の割合で水に溶き
    浸け置きします。

    ※ガンコな汚れには、汚れ部分にも原液を直接つけます。
  2. その後、よく水洗いします。

【洗濯機洗いの使用手順】

  1. 汚れに原液を直接つけます。
  2. 原液をつけた部分を、軽くもみ洗いします。
  3. その後、通常通り洗濯機で洗います。

 

2.2.酸素系漂白剤で染み抜き

専用の洗剤を買っても一回しか使わないかもしれないからもったいない」「男性なのでランジェリー用洗剤を買うのは恥ずかしい」という人には、普段の洗濯にも使える酸素系漂白剤をおすすめします。

ワイドハイター」や「手間なしブライト」などという商品名で販売されている酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤の様に繊維を傷めることなく汚れの色素を分解してくれます。

【使用手順】

  1. 染みの部分に直接原液をつけます。
  2. その後、通常通り洗濯機で洗濯します。

※ガンコな汚れは原液をつけてしばらく置いてから洗濯します。

【注意点】

  • 酸素系漂白剤は色柄物の洗濯に使えますが、色の濃い衣類や染色が不十分な素材に使用する場合は、目立たないところでテストした方が良いです。
  • 金属製の付属品や、金属を含んだ染料を使った繊維は変色する可能性があるので、使用を避けた方が無難です。

 

2.3.セスキ炭酸ソーダで浸け置き

たんぱく汚れは、アルカリ成分で分解されやすくなります。アルカリ性の家庭用洗剤の代表格と言えば「セスキ炭酸ソーダ」です。「アルカリウォッシュ」などという商品名でも販売されています。

100均ショップなどでも購入でき、洗濯だけでなく油汚れの掃除などにも幅広く利用できるのも魅力です。時間をかけてじっくり汚れを分解するので、浸け置き洗濯をします。

【使用手順】

  1. 水かぬるま湯1リットルに、セスキ炭酸ソーダを小さじ1程度溶かします。
  2. 血液汚れのついた衣類を浸けて3時間から一晩置きます。
  3. その後、通常通り洗濯機で洗濯します。

【注意点】

  • シルクやウールなどたんぱく質が主成分の繊維はアルカリ性に弱いので、傷む可能性があります。デリケートで大切な衣類は避けた方が無難です。
  • 化繊や化繊混紡の素材は、一旦離れた汚れが再付着する再汚染が起こりやすいため、浸け置きは避けましょう。

私はよく鼻血を出すのですが、血液の軽い汚れには酸素系漂白剤をサッとつけて洗濯機で洗い、少し時間の経った汚れにはセスキ炭酸ソーダの浸け置きで対応しています。今のところ、それで落ちなかった血液の染みはありません。

ベッタリと付着してしまったガンコそうな染みの場合は、セスキ炭酸ソーダ水に長めに浸け置きしますが、けっこう血液の色が溶け出してくるので、途中で一旦浸け置き水を取り替えるようにしています。

 

身近な物でラクラク染み抜き

今回の血液の染み抜きについての内容をまとめます。

  • 血液は、含まれているたんぱく質が変性・硬化して落ちにくい染みになる
  • 血液の染み抜きには、水かぬるま湯を使う
  • 経血を落とすことが目的のランジェリー用洗剤は、血液の染み抜きに効果大
  • 酸素系漂白剤を使うと、繊維を傷めずに染み抜きできる
  • アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、浸け置きによって血液のたんぱく質を分解して効果的に染み抜きする

落ちにくいイメージの強い血液の染みですが、その性質を知って対処すればキレイに落とせます。今度ケガをして服を汚してしまったときには、是非今回紹介した方法を試してみてください!

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