お風呂場の「ピンク色の汚れ」。
あれの正体はカビではなく菌です。
病気などで免疫力が落ちている時に触れると感染する恐れもあります。なのでしっかり落とさないといけないのですが、何度落としても少し経つとすぐに現れるんですよね。
そこで今回は、
お風呂場のピンク汚れの落とし方と予防方法を詳しく解説します。
- 浴槽の中
- 床と壁の境目
- 排水溝周り
- タイルの凹部分
- シャワーボトルの裏
至る所に現れるピンクの汚れを綺麗さっぱり落として、清らかなお風呂タイムを取り戻しましょう。
ピンク汚れはカビのメルクマール
1.ピンク汚れの菌
ピンクヌメリの正体は、「ロドトルラ」という酵母菌です。ロドトルラは空気中に存在し、お風呂場に限らず、水分がある場所に付着して増殖します。
「ロドトルラ」は、カビと比べて繁殖能力が非常に高く、物凄いスピードで増殖します。菌が付着してから、ピンク色が目に見えるようになるまで、3,4日足らずです。
2.カビのメルクマール
ピンク汚れはカビではありませんが、カビのメルクマール(指標)になります。なぜなら、ピンク汚れとカビの発生原因も発生場所も同じだから。
つまりピンク汚れは、カビよりも早く増殖することで、「ここはカビが生えますよ」と教えてくれているんです。まぁ何にせよ、菌なので落とさなければいけないんですけどね。
3.ピンクの下に黒が見える
ピンクヌメリを放っておくと、すぐにカビが発生します。すでに黒カビが発生している場合は迅速に処理しましょう。カビは時間が経てば経つほど、落とすのが大変になるので。
ピンク汚れを落としてもすぐ発生する理由
冒頭でも書きましたが、ピンク汚れは水をかけて擦れば消えます。しかし、これはピンク色が見えなくなっただけで、菌はその場所にへばり付いて残っているんです。
要するに、何度落としても同じ場所に発生する理由は、「ちゃんと落とせていないから」
「じゃあ洗剤使えば?」
と思うでしょうが、ピンク汚れの菌は普通の洗剤では落ちません。ロドトルラは特殊な膜構造をしているため、洗剤や乾燥に対する耐性が非常に強いんです。
お風呂場のピンク汚れを完全に落とす方法
1.エタノールで除菌
普通の洗剤は汚れを落とすことはできても、除菌はできません。ロドトルラ(ピンク汚れ菌)を除菌したいなら、エタノールを使いましょう。
用意するものは以下の3つ
- 消毒用エタノール(市販)
- ペーパータオル
- 古い歯ブラシ
手順は以下の通りです。
- ペーパータオルに
消毒用エタノールを噴きかける - ペーパータオルをピンク汚れにくっつける
- 10分放置
- ペーパータオルを剥がす
- ピンク汚れ部分を歯ブラシで擦り取る
- 水で流す
これでほぼ完全に除菌できます。
2.もっと簡単に除菌したい
「ペーパータオル?」
「ブラシで擦るの?面倒臭い」
という人は、これを使いましょう。
「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」は、ロドトルラの特殊な膜構造を破壊する、非常に高い除菌能力を持った特殊な洗剤です。
使い方は至って簡単。
ピンク汚れがある場所にスプレーして、5分放置。その後水で洗い流すだけ。これなら手間もかかりません。
ピンク汚れの予防方法「兵糧攻め」
ピンク汚れを完全に落としたら
次は予防をしましょう。
原因をしっかり予防しないと、そのうちまたピンク汚れが出てきます。
ピンク汚れの発生原因はカビと同じなので、カビの予防をしていればピンク汚れもできなくなります。
予防方法としておすすめなのは
「兵糧攻め」です。
これはカビ取り業者をしている友達に教えてもらった方法です。我が家ではこの「兵糧攻め」をするようになってから、もう5年以上、ピンク汚れ・カビを見ていません。
ぜひチェックしてみてください。
お風呂場のゴムパッキンはカビてない?
ここまでの内容をまとめます。
- ピンク汚れは酵母菌
- ピンク汚れはカビが生える前兆
- 普通に擦っただけでは
菌までは落とせない - 消毒用エタノールで除菌する必要がある
- 「バスマジックリン 泡立ちスプレー 除菌消臭プラス」も有効
- ピンク汚れは予防が大事
ピンク汚れは「菌」です。
病気で免疫力が低下している時に触れると、感染するケースもあります。面倒臭がらず、しっかり除菌しましょう。
ところで、お風呂場のゴムパッキンは大丈夫ですか?黒くなっていませんか?もし黒くなってたら、それはカビです。ゴムパッキンのカビ取り方法はこちらの記事をご覧ください。
この方法ならゴムパッキンが簡単に綺麗になります。