カビ取り剤のCMを見ると、
「カビって意外と簡単に取れるんだ」
と思えてしまいますが、現実はそう上手くはいきません。カビが生えてすぐなら綺麗に取れますが、時間が経てば経つほど、カビ取り剤が役に立たなくなってきます。
カビは予防が大事です。
除去するより予防する方が圧倒的に楽ですし、お金もかかりませんからね。
今回は、特にカビが発生しやすい「浴室」のカビ予防法をご紹介します。
カビの繁殖条件
- 温度(20~30℃)
- 湿度(60%以上)
- 栄養(食品・汚れ全般)
- 酸素
この4つの条件が揃うと、カビは劇的に増殖し始めます。このうち、私たちの努力で排除出来るものは、温度・湿度・栄養の3つです。それぞれの予防策を見ていきましょう。
お風呂場は1年中カビが繁殖できる場所
1.冬でもカビは繁殖可能
「カビは20~30℃で繁殖」
と書きましたが、厳密には0~50℃で生息・繁殖可能です。その中でもカビが好む温度(劇的に増殖する温度)が20~30℃というだけで、寒い冬でも繁殖しています。
もちろん20度以下になれば、繁殖のスピードは大幅に低下しますが、それでも繁殖可能なので、冬でもカビ対策を怠らないようにしましょう。
2.風呂場は暖かいからカビ生えやすい
浴室のカビ予防策で注意すべきことは、「冬でも、使った後の浴室は暖かい」ということです。熱いお湯を張り、温かいお湯のシャワーを浴びているわけですから、当然冬でも浴室の温度は上がります。
お風呂を使った後は、壁や床に冷水シャワーをかけて、浴室の温度を下げるように心がけましょう。
風呂場を完全乾燥させてカビ予防
1.換気扇、本当に動いてる?
お風呂場の湿度を下げる方法といえば…
やはり「換気扇」ですよね。
換気扇は「つけっぱなし」にしても電気代がそんなにかからないので、必ず使いましょう。これだけでカビ予防になります。
「換気してもカビ生える」
という場合は、換気扇が詰まっていて換気できていない可能性があります。
- 悪臭がする
- 変な音がする
という時は、まず換気扇を掃除しましょう。
2.タイルはちゃんと水を弾くか
浴室のタイルは揮発性(水を弾く)に優れているので、換気扇を回しておけば水分は飛びます。しかし、古い物件でコーティングが取れていると、換気扇を回しても水分が残ってしまうんです。
次の日になってもタイルが濡れているようなら、ワックスタイプの撥水剤を塗るなどして、タイルの揮発性を保ちましょう。持ち家なら、タイルだけリフォームするのもアリだと思いますよ。
3.水分が残っているのはここ
他にも、換気扇を回すだけじゃ乾いてくれない場所・物があります。例えば
- 体洗うタオル
- シャンプーボトルの裏
- 鏡の裏
- 洗面器の凹部分
- 椅子の凹部分
これらは水分が溜まりやすい場所です。個別に対処しましょう。具体的には
- 体洗うタオルは、使い終わったらタオル掛けにかける
- 風呂上る前に、シャンプーボトルと置く台を乾拭き
- 風呂上がる時に、鏡の裏と縁に除菌泡スプレー
- 洗面器や椅子などは、凹部分を下にして置いておく
これをするだけで大分変わります。
お風呂場のカビを兵糧攻めにする
温度・湿度を奪ったら、次は栄養です。
お風呂場でカビの栄養分となるのは
- 皮脂
- 石鹸・シャンプーetc
- ピンク汚れ
- 髪の毛
などです。週に1~2回はお風呂掃除をして、カビの栄養分を無くしましょう。
特に「ピンク色の汚れ」には注意してくださいね。ちょっと擦るだけで落ちているようにも見えますが、実はこの汚れ、そう簡単には落ちないんです。具体的な落とし方はこちら↓
浴室カビ最強予防策
カビの繁殖条件は
- 温度(20~30℃)
- 湿度(60%以上)
- 栄養(食品・汚れ全般)
1.温度
- カビは20度以下でも生息可能
- 冬でもカビ対策を怠らない
- 使用後は、冷水シャワーをかける
2.湿度
- 換気扇の掃除
- タイルの揮発性の確認
- 体洗うタオルはタオル掛けに
- シャンプーボトルの裏と台を乾拭き
- 鏡の裏・縁に除菌泡スプレー
- 洗面器や椅子は凹部分を下に置く
3.栄養分
- 皮脂
- 石鹸・シャンプーetc
- ピンク汚れ
- 髪の毛
今回ご紹介したのは「浴室のカビ予防対策」。これがリビングやキッチンとなると、また勝手が違ってきます。詳しくはこちら!