カビ。
賃貸暮らしの人にとって、これ以上の脅威はありませんよね。特にお風呂場は温度・湿度・栄養・酸素ともにカビにとって最高の環境なので、カビが発生しやすいです。
カビが生えてすぐなら、市販のカビ取り剤をつけて洗い流せばすぐ落ちますが、長い時間放置した頑固な黒カビは、普通にカビ取り剤を使っても落とせません。
そこで今回は年単位で放置したお風呂場の頑固な黒カビを落とす方法を紹介します。
私も初めて住んだ賃貸マンションの浴室を黒カビだらけにしてしまい、修繕費をガッポリ持って行かれた苦い経験があります。引越し時に余計なお金を払わなくて済むように、今のうちにしっかりカビ取りしておきましょう。
1.風呂の黒カビにはまずカビ取り剤パック
年単位で放置された黒カビは、奥深くまでカビが入り込んでいる状態なので、表面にカビ取り剤を塗るだけでは綺麗になりません。パックしてカビ取り剤を奥まで浸透させましょう。
1.1.カビ取りする前の準備
まずカビ取り前の準備として、
- ゴム手袋
- ゴーグル
- マスク
この3つを着用しましょう。特に自分の顔より高い部分の壁や天井のカビ取りをする場合はゴーグルを忘れずに。眼鏡ではなくゴーグルが良いですね。私は以前メガネだけでカビ取りしたら、カビキラーが目に入って危うく失明しかけました。
また、カビ取りしたい壁や床は乾いた状態にしておきましょう。濡れてるとカビ取り成分が水で薄まってしまうので。あと、カビ取りを始める前には必ず換気扇を回しましょう。
1.2.カビ取り剤パックの方法
では具体的なカビ取り方法を説明します。今回はカビキラーを使用しました。
- カビが生えた場所にカビキラーを勢い良く吹き掛ける
- その上にサランラップ被せて密閉する
- 半日放置する
- サランラップを外す
- シャワー(お湯)で洗い流す
サランラップでパックする理由はカビが空気に触れないようにするためです。カビの繁殖には空気中の酸素が必要なので、それを断つことでより効果的にカビ取りできます。
サランラップは少し大きめ(カビ部分の倍の幅くらい)がいいです。ラップの端っこに水滴を少し付けておくと、壁や床にピッタリ張り付いて密閉度が高まります。
1.3.カビ取り剤をつけた直後は擦らない
カビ取りパックをする上での注意点を1つ挙げるとすれば、それは擦らないことです。カビ取り剤をつけた直後、ついゴシゴシ擦りたくなる気持ちも分かりますが、逆効果なのでやめましょう。
というのも、ゴシゴシ擦ってしまうと、カビの菌糸が奥に入り込んで落としにくくなるんです。だからカビ取り剤を付けた直後は擦るのはやめましょう。擦るとしたら、最後洗い流す時です。
2.カビ取り剤が効かない黒カビにはミョウバン水
カビ取り剤で半日パックしても落ちない頑固なカビは、ミョウバンを使ってパックしましょう。
- ミョウバン:50g
- 水:1.5L
この分量で混ぜ合わせ、2日間ほど冷蔵庫に放置して完全に溶かしてください。水が透明になっていれば完成です。スプレーボトルに移し、カビ部分に勢い良く噴きかけてください。
後の手順はカビ取り剤を使った時とほぼ同じです。サランラップでパックして3時間ほど放置してから、シャワー(お湯)で洗い流しましょう。
3.カビ取り最終兵器:重曹
3.1.重曹カビ取りは洗浄力が強過ぎる
ミョウバンが効かない場合は、重曹を使いましょう。重曹は研磨効果が高いため、そのまま使うと場所によっては傷つく恐れがあります。なので私はミョウバン同様、水で薄めて使っています。
分量は以下の通りです。↓
- ぬるま湯:1L
- 重曹:大さじ4
重曹は水だと溶けにくく、お湯だと泡立ってしまうので、37度くらいのぬるま湯がおすすめです。
使い方は至って簡単。
ミョウバン水同様スプレー容器に移し、カビに噴きかけ2~3時間サランラップでパックしてください。その後、歯ブラシでゴシゴシ擦れば任務完了!さらばカビ、フォーエバー。
3.2.壁のカビ取り時は重曹ペーストがおすすめ
ただ、重曹水は壁にスプレーするとすぐ下に流れちゃうんです。なので壁のカビ取りに重曹を使う時は、重曹ペーストにして使いましょう。
重曹ペーストの作り方は簡単です。
重曹と酸素系漂白剤(液体タイプ)を体積比で1:1の割合で混ぜてください。それで完成です。
あとはそれをカビ部分に塗るだけです。後の手順は上記と同じなので割愛します。
4.ゴムパッキンのカビ取りは別の話
ここまで紹介した方法は、あくまで浴室の壁や床・天井の話です。ゴムパッキンの場合はもうひと工夫必要です。なにせ柔らかいので、奥までしっかりカビが根を張ってしまっているんです。普通のパックではカビ取り出来ません。
ゴムパッキンの詳しいカビ取り方法は↓のページで解説しているので、併せてチェックしてみてください。
5.カビが10年間生えない風呂カビ予防法
今回はお風呂場の頑固なカビを落とす方法として
- 市販のカビ取り剤をかけ、サランラップで密閉
- ミョウバン水をかけ、3時間放置してから流す
- 重曹水をかけ、3時間放置してからブラッシング
の3つ紹介しましたが、どれも面倒くさいですよね。本当に手間がかかります。
やはりカビは予防が重要です。
これはカビに限らず全ての汚れに関して言えることですが、カビは特にそうだと思います。
カビの基本的な予防策として
- お風呂上がりには、壁や床に冷水をかける
(温度を下げる) - 換気扇を回しておく
(湿度を下げる) - ピンク汚れを落とす
(カビの栄養分を除去)
などはよく知られていますが、実はこれだけでは全然足りません。詳しくは下のページで紹介しているので、気になる方はどうぞ!