「エアコンは電気代が高い」
「節電しなければ!!」
「暖房の設定温度は20度」
と騒いでいる人、あなたの周りにはいませんか?
私の所にも、こういう「節電強硬派」がたくさんいますが、そもそも何を根拠に「20度」にこだわるのかよく分かりませんよね。
そこで今回は、
- 温度を下げると
どれくらい安くなるのか - なんで20度なのか
を調べてみました。
暖房電気代は温度1度下げる毎に5%安くなる
1.冷房は10%安くなるのに…
まず最初に電気代の下がり方ですが…
暖房の電気代は、1度下げる毎に少しずつ安くなるそうです。20度を境に劇的に変わるわけではないんですね。だったら20度にこだわる必要はない気がしますが。
具体的には、1度下げるごとに5%程安くなるんだとか。1度上げる毎に10%安くなる冷房と比べると、下がり幅が小さいです。どうして暖房の方が電気代がかかるんでしょうか。
2.エアコンは、冷房より暖房の方が電気代が高くなる
冷房より暖房の方が電気代が高い理由は、冬の方が設定温度と外の気温の差が大きいからです。
例えば夏。
外の気温は30℃くらいですよね。仮に冷房の設定温度を18度としても、温度差は12度しかありません。
それに対し冬は
外の気温は0℃くらい。暖房の設定温度を20度にしたところで温度差は20度あります。温度差が大きければ大きいほど、エアコンは多くの電力を消費するので、暖房の方が電気代が高いのは当然ですよね。
温度を下げるほど電気代の下がり幅も小さくなる
話を元に戻します。
「1度毎に5%安くなる」
と言われてもいまいちピンと来ないと思うので、金額で表してみました。
例えば23度で7,000円なら…
22度で6,650円(-350)
21度で6,317円(-333)
20度で6、001円(-316)
これを見ても分かる通り、設定温度が低くなる程、1度下げた時の電気代の下がり幅は小さくなります。言い換えると、「28度から27度にした時は1,000円安くなったけど、21度から20度にした時は300円しか安くならない」みたいなことになるってことです(金額は適当)。
暖房の推奨設定温度が20度の理由
そこで出てくるのが20度。
恐らくこれが「1度毎の電気代の下がり幅が、目に見えて分かるボーダーライン」なんだと思います。これ以上温度下げても、あんまり安くならないんじゃないでしょうか。
それに20度以上にすると、部屋の中と外の温度差が大きすぎるので、外出がつらくなりますからね。色んな意味で「ギリギリの設定温度」なんだと思います。
「20度とか無理!」
「25度じゃないと冬を越せない」
という場合は、こちらの方法がおすすめです。
⇒ 【設定温度20度でも体感25度!?】エアコン暖房の最強節約術
暖房20度の電気代はこたつをほぼ同じだけど
ここまでの内容を一旦まとめます。
- 暖房は冷房より電気代が高い
- 暖房の電気代は、
1度下げると5%安くなる - 温度を下げる毎に電気代の下がり幅は小さくなる
- 20度以下にしても電気代は大差ない
今回はエアコン暖房の電気代についてお話しましたが、やはりエアコンはコスパが悪いです。温度を20度にすれば、電気代はこたつを大差ないくらいまで安くなりますが、こたつと比べて凄く寒いです。
一人暮らしなら、もっとコスパのいい暖房器具を使った方が良いと思います。詳しくはこちら↓
⇒ 【こたつより電気代が安い!?】一人暮らし必見!最強暖房器具
エアコン暖房は一人暮らしでも近年の機種なら割と安いと生活して感じているのですが。もちろんこたつのコスパは凄いです。ただ電気ストーブなどその他多くの暖房器具に比べればエアコンは優秀なのに、ディスるのはなんとなく腹が立ちます。