「エアコンは扇風機より電気代が高い」
「1人暮らしなら扇風機で十分」
というのが定説でしたが、それは昔の話。今は違うかもしれませんよ。科学技術の発展は凄まじいですからね。
最近は「省エネエアコン」とか多いですし、もしかするとエアコンの方が安いかもしれません。もちろん、進化しているのは扇風機も同じだとは思いますが。
そこで今回は、最新の「省エネエアコン」と「省エネ扇風機」の電気代を徹底比較して、白黒つけてみました。
どういう条件で徹底比較するの?
「徹底比較?何を根拠に?」
「どうせ適当だろ」
と思う人が多いでしょうから、まず最初に電気代の計算方法を説明しておきます。式で表すとこんな感じ↓
電気代 = 消費電力(kW)
× 使用時間(h)
× 1kWh当たりの電気代
各条件は
- 1日10時間、30日間使用
- 1kWh当たりの電気代は30円
として計算しています。
「1kWh当たりの電気料金」は、どこの電力会社も消費電力が大きくなる程高くなるように設定されています。しかし、今回は計算を簡単にするため一律30円としました。
そのため、実際の電気料金と若干の誤差があると思います。ですがエアコンも扇風機も同じ条件で計算しているので、比較するだけなら問題ありません。
省エネエアコンの電気代は……
今回は省エネエアコンとして
富士通ゼネラル
ルームエアコン6畳用
「ノクリア Xシリーズ」
(AS-X22E-W)
を使用しました。私の家にあるやつです。
冷房の消費電力は410W。
電気代を計算してみると……
0.41kW×10h×30日×30円
= 3,690円!
結構安いでしょ?
設定温度を高くすれば、もっと安くなるはずなので、頑張れば1ヶ月2,000円台くらいで済むと思います。詳しくはこちら!
⇒ 冷房の設定温度を1度上げたら、電気代はいくら安くなるわけ?
省エネ扇風機の電気代は……
1.普通の扇風機はどう?
では扇風機はどうでしょう。
まずは普通の扇風機から。
私の家にある扇風機は、「YAMAZEN ヤマゼン」の壁掛け扇風機(YWS-J302)。壁掛けタイプであることを除けば、至って普通の扇風機です。
ちなみに消費電力は40W。
…………あれ?
なんか、結果出ちゃいましたね。
省エネエアコンの10分の1です。
電気代は1カ月360円。
扇風機の圧勝でした。
2.DCモータ扇風機はもっと安い
さて、扇風機の勝利は決まってしまいましたが、せっかくなので省エネ扇風機の電気代も見てみましょう。ここで言う省エネ扇風機とは、DCモータ扇風機のことです。
「DCモータ?」
「何それ?」
と思う人は、こちらをご覧ください
ちなみに消費電力は
強風で10W、弱風で1Wだそうです。
つまり、強風なら1カ月30円、
弱風なら1カ月3円しかかからないことになります。実に省エネエアコンの1000分の1以下。ちょっと信じられませんよね。
ただ、本体価格が1~2万円以上もするので、私は買いません。普通の扇風機でも十分安いですしね。
エアコンは使い方によっては、もっと安くなる
今回は、省エネエアコンと扇風機の電気代を比較してみましたが……、扇風機の圧勝でした。エアコンの電気代も昔に比べればかなり安くなりましたが、まだまだ扇風機先輩には敵わないようです。
しかし、エアコンの電気代は使い方によって大きく変わります。特に設定温度を28度以上にすると結構お安くなりますよ。
「28度じゃ暑い」
「冷房かけてないのと同じ」
と思う人は、こちらの方法を試してみてください。
⇒ 【冷房温度28度でも体感25度!?】エアコンの賢い節電法