カーテンや洗濯物を上手く使えば、暖房の設定温度が20度でも体感25度くらいになるって知ってますか?
エアコン暖房の推奨設定温度は20度と言われていますが、20度だと結構寒く感じますよね。あれは何故かと言うと、設定温度は20度でも体感温度が17度くらいだからです。
そこで今回は
- エアコン暖房の基本的な使い方
- 設定温度20度なのに室温が17度の理由
- 設定温度20度で体感25度にする方法
を紹介します。
寒いからと言って設定温度を25度になんてしたら、一人暮らしでも電気代が1万円近くになってしまいます。暖房の設定温度を上げる前に、今回紹介する方法を実践して無駄な出費を抑えましょう。
1.【大前提】エアコン暖房は自動・風向き下
本題に入る前に、まずはエアコン暖房の基本的な使い方について説明します。
エアコン暖房をかける際は……
- 風向は下向き
- モードは自動運転
この2つを徹底してくださいね。言われるまでもないことかもしれませんが念のため。
1.1.風向下向き+サーキュレーター
風向が下向きにする理由は、
冷たい空気は下に溜まりやすく
暖かい空気が上に溜まりやすいからです。
出典:http://www.daikin.co.jp
しかし、風向を下向きにしても
エアコンから少し離れると、暖かい空気は上に行ってしまうため下の空気は冷たくなってしまいます(上画像の青丸部分)。
なのでサーキュレーター(小さい扇風機)を併用することをおすすめします。サーキュレーターの風向を上向きにすると、上に溜まった暖かい空気が下まで循環します。エアコンから離れても冷たい空気が下に溜まりません。
1.2.自動運転の方が暖房の電気代は節約できる
続いて自動運転にする理由ですが
これは自動運転にした方が電気代が安くなるからです。
「自動運転は電気代が安い?」
「なんで?弱風の方が良くない?」
と思ったそこのあなた!
エアコンは、室内温度を設定温度にする間は多くの電力を消費しますが、設定温度になった後はほとんど電力を消費しません。つまり、早く設定温度まで上げれば電気代は安く済むわけです。
自動運転は、室温が設定温度になるまでは強風、後は微風になるので、最も電気代を抑えられる効率的な運転と言えます。
2.暖房が効かない・設定温度より低くなる原因
さて、ここからが本題です。
「暖房が効かないな」
「設定温度より低いな」
と感じる理由は3つあります。
- 窓から熱が外に逃げている
- エアコンの性能が合ってない
(10畳なのに6畳用使ってる) - エアコンが壊れている
特に多いのが1の「窓から熱が逃げている」です。
2.1.結露=暖房の熱が窓から逃げてる証拠
せっかく暖房をかけていても、熱が窓から外に逃げてしまっているんです。
「そんなわけない」
「何を根拠に!」
と思う人は、窓をよく見てください。水滴(結露)がついていませんか?それが何よりの証拠です。
なぜなら………
暖かいほど空気中の水分量は多くなります。この暖かい空気が冷たい窓に触れて冷やされると(熱が外に逃げると)、空気中に含めなくなった水分は窓に付着します。これが結露だからです。
2.2.窓の断熱で暖房の熱を逃がさない
ではどうすればいいか。
簡単です。
窓を断熱すればいいんです。具体的な方法としては
- 断熱カーテンにする
- 断熱ボードを立てかける
- 断熱シート・フィルムを窓に貼る
などが挙げられます。
①カーテンが一番簡単
一番簡単なのはカーテンですかね。別に断熱タイプじゃなくても厚い生地ならそれなりに断熱効果があります。ただしカーテンの長さは床にぎりぎりつかない位にしましょう。床に垂れるくらい長いとカーテンにカビが生えます。
そんなに長いカーテンにしなくても、カーテンリターンという方法を使えば十分断熱できます。詳しいやり方はこちら↓
②断熱ボードも簡単
次に簡単なのが断熱ボードです。断熱ボードは大体60㎝×20㎝くらいの大きさの板で、上画像の様に窓の下部分に立てかけて使います。
「下半分しか隠れてない」
「意味ないじゃん」
と思うかもしれませんが、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行くので、下部分だけ断熱するだけでもかなり効果があります。
もし、カーテン+断熱ボードでも
まだ窓に結露がつくようなら、窓を断熱シートで覆ってしまいましょう。ただ、やり方を間違えると窓が割れることもあるので注意が必要です。詳しいやり方はこちらをご参照ください↓
3.暖房の設定温度は変えずに湿度を上げる
窓の断熱が完了したら、湿度を上げましょう。湿度が上がると体感温度は上昇します。
夏とかも、湿度が低い初夏は気温30度でもそんなに暑くありませんが、湿度が高い8月になると、同じ気温30度でもめちゃくちゃ暑く感じますよね。あれと同じです。
湿度が30%の時と
湿度が70%の時とでは
体感温度が5度近く変わってきます。
3.1.加湿器の電気代は安い
湿度を上げる一番簡単な方法は加湿器を使うことです。
「え?加湿器使うの?」
「その分電気代かかるじゃん」
「なら暖房の温度上げれば良くない?」
と思うかもしれませんが、気化式の加湿器を使えば電気代はそんなにかかりません。1日8時間使っても1ヶ月の電気代は200円前後です。
3.2.加湿器がない場合の湿度の上げ方
加湿器が家にない場合は
- 濡れた洗濯物を部屋干しする
- 観葉植物を置く
- やかんでお湯を沸かし、蓋を開けておいておく
などをして湿度を上げましょう。一番効果が高いのは、お湯を沸かしておいておく方法です。これだけで湿度が10%ほど上がります。
また、濡れた洗濯物を干すだけでも結構湿度が上がります。特にバスタオルみたいな表面積の大きなものだと10%近く湿度が上がります。
エアコン暖房による電気代をもっと節約するには
ここまでの内容をまとめます。
- 暖房の風向は下向き
- サーキュレーターを上向きにして併用
- モードは自動運転にする
- 設定温度より寒く感じる原因は窓から熱が逃げているから
- カーテンや断熱ボードで窓の断熱をする
- 湿度を上げると体感温度が上がる
- 気化式加湿器なら1ヶ月の電気代200円前後
少し手間ですが、私は今回紹介した方法を実践したことで、1ヶ月の電気代を3000円ほど節約できました。冬は何かと出費が多いですからね(特に年末年始)。出来る限り節約して余裕のある生活を送りましょう!
さらに電気代を節約したい場合は
料金プランや電力会社を見直してみましょう。