…と不安なあなたに向けて、今回は家庭でできる停電対策を解説します。
停電への備えとして懐中電灯・ラジオ・電池・現金10万円を用意しておくと良いです。食料や水は最低1週間分、薬・衛生用品・携帯トイレ・水入らずシャンプー・体拭きシートなども備蓄が必要です。また、カセットコンロ・ガスボンベ・蓄電池・ソーラーパネル等があると停電中のQOLを上げることができます。
停電したら家電のコンセントを抜き(冷蔵庫は除く)、食品は腐りやすいものから順に消費しましょう。換気扇も使えないので窓を開けての換気も忘れずに。健康管理・ストレスケアにも気を配りましょう。また、防犯意識を高めておく必要もあります。
停電は急に起こります。いつ起きてもいいように対策しておきましょう。
最低限やっておくべき家庭の停電対策まとめ
最低限やっておくべき停電対策は以下の6つです。
- 懐中電灯・電池の備蓄
- ラジオの用意
- スマホやノートパソコンの充電
- 保存食や水の備蓄
- 薬や医療品の備蓄
- 衛生用品の備蓄
懐中電灯と電池は必須
停電に備えて、懐中電灯を備蓄しておくことが重要です。また、予備の電池も用意しておきましょう。夜中に停電すると懐中電灯を探すのに手間取って怪我をしてしまうリスクもあるため、停電時自動点灯ライトがあると便利です。
ラジオは停電時唯一の情報源
停電が発生した場合、テレビやインターネットが使えなくなる可能性があるため、ラジオが唯一の情報源となることもあります。そのため、停電時に備えてラジオを用意することが大切です。普段ラジオを聞かない場合は、ラジオの基本的な操作方法は覚えておきましょう。
水や食料は1週間分は備蓄
水と食料の備蓄も重要です。身体の機能を維持するために水分補給が必要ですので、一人あたり1日3リットルの水を備蓄することが推奨されます。また、非加熱調理ができる缶詰や乾燥食品などの保存食を備蓄しておくことが重要です。水や食料は少なくとも1週間分は備蓄しておきましょう。
衛生用品や医療品の備蓄も必要
さらに、衛生用品や薬、医療品なども備蓄しておくことが重要です。例えば、停電によりトイレが使えなくなった場合には、トイレットペーパーや体拭きシート、携帯トイレなどの備蓄が必要になります。
また、薬や医療品についても、必要なものを備蓄しておくことが大切です。停電により交通機関がストップしてしまった場合には、緊急時の医療設備が利用できなくなることがあるため、自己処置ができるように備えておくことが必要です。
- 絆創膏
- 消毒液
- 湿布
- かぜ薬
- 鎮痛剤
- 下痢止め
…くらいは買いだめておきましょう。
停電時にあってよかったグッズ10選
実際に停電したときに「これあってよかった」と思ったグッズを10個紹介します。
- カセットコンロ・ガスボンベ
- 石油ストーブ
- ランタン(全体を照らす)
- 蓄電池・ソーラーパネル
- UPS(無停電電源装置)
- クーラーボックス・保冷剤
- 現金(キャッシュレス使えない)
- 体拭きシート
- 水入らずシャンプー
- 携帯トイレ
カセットコンロ・ガスボンベ
カセットコンロがあると停電時でも温かいものを食べたり飲んだりできるので重宝します。特には冬の停電時の備えとしては必須アイテムです。カセットコンロは1つが壊れたときの備えとして2つ買っておくと安心です。2つあればお隣さんに貸し出すこともできます。カセットコンロは安いものだと3000円程度で買えます。
ガスボンベは一人当たり最低3本は備蓄しておきたいところです。というのも、ガスボンベの持ち時間は、一般的なカセットコンロ(発熱量2800kcal/h)の場合、1本のガスボンベ(250g)で約1~2時間程度使用できるとされています。強火なら1時間程度、中火・弱火なら2時間程度。なのでガスボンベ1本1時間半くらいになります。なので、一人暮らしなら3本あれば1週間くらいは持ちます。
石油ストーブ
冬の停電時には石油ストーブも必須アイテムです。石油ストーブは灯油を燃料として使用するため、電気がなくても使用できます。石油ストーブは、燃焼する炎が照明代わりにもなります。ただし、高気密住宅では解放式ストーブが使えない場合があるため、使用前に確認する必要があります。
また、部屋を密閉して石油ストーブの使用していると一酸化炭素中毒になる危険性があるため注意が必要です。石油ストーブを使用する場合は、必ず換気を行い、使用時間にも注意してください。また、定期的に点検・メンテナンスを行い、安全に使用するように心がけましょう。
ランタン
停電時には、ランタンが非常に役立ちます。懐中電灯と違って、全体を照らすことができるので、照明代わりになります。また、ランタンは比較的明るさを調整することができるため、電池の持ち時間も長くなることがあります。
おすすめはLeproのLEDランタンです。他社のものと比べてかなり明るいのでおすすめです。
蓄電池・ソーラーパネル
蓄電池などの予備電源は、長期停電時にあってよかったもの第1位です。
震災などによる停電は数日から数週間にわたる場合があり、長時間電気が使えないととても不便で不快な思いをすることになります。家庭で医療機器を使用している場合や、冬に温かい環境を必要とする幼児や高齢者がいる場合には命に関わります。
そんな時に蓄電池があると凄く助かります。家庭で蓄電池を使う場合は、以下の2つの方法があります。
- 太陽光発電システムと組み合わせて使用する方法
- 家庭用蓄電池を設置して、通常時に電力会社から供給される電力を貯める方法
どちらの場合も、専門家に相談してから設置することをおすすめします。また、設置時には火災や漏電などの危険性があるため、安全面にも注意が必要です。
また、電気自動車(EV)やハイブリッド車を持っている場合は、それを家庭用電源として使用することも可能です。ただし、車のバッテリーの寿命に影響する可能性があるため注意が必要です。
UPS(無停電電源装置)
デスクトップパソコンを使っている場合は、UPS(無停電電源装置)があるとかなり助かります。UPSは簡単に言うと蓄電池の一種で、アダプターのように使います。
UPSをコンセントに挿して、UPSにパソコンの電源プラグを挿して使います。停電時はUPS内部の蓄電池に蓄えられた電力をパソコンに送ってくれるので、すぐにはパソコンの電源が切れません。データを保存して安全にシャットダウンする余裕が生まれるというわけです。
クーラーボックス・保冷剤
停電時に冷蔵庫が使えなくなると、冷やした食品や飲料が腐ってしまうことがあります。しかし、クーラーボックスを使用すれば、停電中でも食品や飲料を長期間新鮮な状態で保管することができます。さらに保冷剤がたくさんあれば保存期間を伸ばすことが可能です。
クーラーボックスには多くの選択肢があり、電源を必要としないものや、太陽光発電や自動車のバッテリーから電力を得ることができるものもあります。
現金
停電時には、キャッシュレス決済が利用できなくなるため、現金を用意しておくとかなり助かります。ATMやクレジットカード端末も停電により使用できなくなる可能性があるため、十分な現金を備蓄しておきましょう。最低でも10万円、できれば20~30万くらいは常に家においておきたいですね。
体拭きシート
停電時にはお風呂も入れなくなることが多いので、からだふきシートが非常に便利です。水を使わずに手軽に体を拭くことができます。
サイズが大きい物の方が使いやすいです。おすすめはライフリーの「サラサラからだふき」です。
水入らずシャンプー
水入らずシャンプーもあってよかったと思うこと間違い無しのアイテムです。水入らずシャンプーは、その名の通り水を使わずに髪や頭皮の汚れを落とすことができます。おすすめは、「コモライフ 水のいらない泡シャンプー」です。これは頭だけじゃなくて全身にも使えます。
携帯トイレ
停電時には、トイレが使えなくなることがあります。そのため、携帯用トイレを用意することが重要です。携帯トイレは小便しか対応していないものも多いため、購入する際は大便・小便どちらも使えるものを選びましょう。おすすめは「コモライフ サッと使える緊急携帯トイレ」です。
停電による被害を防ぐために知っておきたいこと
停電時に起こりうる被害やリスクを事前に知っておけば、いざその時が来ても慌てず対処できます。
停電による家電の故障
1つ目は家電の故障リスクです。停電が発生すると、急激な電圧変化が起こることがあります。このような急激な電圧変化が家電製品にかかると、故障する可能性があります。また、電力復旧時の過電圧の発生による過電流で家電の故障を引き起こすこともあります。
停電した場合や停電が予想される場合には、以下の対処を行っておくことが大切です。
- 電化製品のスイッチを切る
- コンセントを抜いておく
ただし、冷蔵庫はそのままで大丈夫です。
また、停電が解消した際には、以下の点に注意して家電製品を起動してください。
- 電源が復旧したら、すべての電化製品の電源を入れる前に、ブレーカーをONにする
- 電源を入れる順序は、一番消費電力が少ないものから順番に入れる
- 電源を入れたあと、すぐに消費電力が大きいものを同時に稼働させないようにする
デスクトップPC(パソコン)を使っている場合は、UPS(無停電電源装置)を利用することをおすすめします。UPSは、停電時には内蔵されたバッテリーから電力を供給することで、パソコンを安全にシャットダウンすることができます。
食品の腐敗
2つ目は食品の腐敗です。停電すると当たり前ですが冷蔵庫は使えなくなります。数時間なら冷蔵庫内の温度はそれほど下がりませんが、停電が長引くと冷蔵庫内の生鮮食品などは腐ってしまいます。夏場だと虫が湧くので注意が必要です。
そのため、停電したら以下の3点を徹底しましょう。
- 冷蔵庫のドアを開けないようにする。
- 冷凍庫に保管している食品を冷蔵庫内に移動して、冷蔵庫内の温度を下げる。
- 腐りやすいものから順番に消費する
停電時には、できるだけ早く食品を食べるか、捨てることをおすすめします。また、食品の腐敗を防ぐために、冷蔵庫内の温度が上がった場合は、すぐに食品を処分することが大切です。
部屋の換気
3つ目は換気です。停電した場合、換気扇は使用できません。換気扇は電気で動くため、停電時には使用できなくなります。停電時には、窓を開けて換気するか、ドアを開けて空気の流れを作るなどの方法で換気を行うことが推奨されます。ただし、窓やドアを開けて換気する場合は、防犯上のリスクがあるため、注意が必要です。また、冬場であれば、暖房器具を使用して部屋を暖めた上で、換気を行うことがおすすめです。
停電時の健康リスク
4つ目は健康リスクです。停電時は病院が機能していないこともあるため、健康管理がいつも以上に重要になってきます。
停電時に懸念される健康リスクと対策は以下の通りです。
・冬の冷え対策
停電時には、暖房器具が使用できなくなるため、冬は冷え対策が必要です。以下の方法がおすすめです。
- 厚手の衣服やブランケットで体を暖める
- カイロを使って手足を暖める
- ホットカーペットや湯たんぽを使って体を暖める
- 石油ストーブなどの代替暖房器具を使用する
・夏の熱中症対策
停電時には、クーラーが使用できなくなるため、夏場は熱中症になるリスクが高まります。以下の方法がおすすめです。
- 頻繁に水分をとる
- 室内に風通しを作る
- 氷や冷水を使用して体を冷やす
- ひんやりタオルやネッククーラーを使用する
- 携帯型扇風機を使用する
・ストレス対策
停電時には、ストレスがたまりやすくなります。以下の方法がおすすめです。
- 家族や友人と話をする
- 読書や手芸などの趣味に時間を費やす
- 瞑想やヨガなどのリラックス方法を試す
以上の方法を実践することで、停電時の健康リスクを軽減することができます。
外出時の注意点
停電時に外出する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 懐中電灯を持っていく
- 厚手のコートを着る
- 食品や水を持っていく
- 電気製品のスイッチを切っておく
- 自動車は使用しない
- 緊急時の連絡先や避難場所の確認
- エレベーターは使えない
まず、停電中は暗くなるので、懐中電灯を持っていくことが重要です。また、暖房が止まるので、厚手のコートを着ることが大切です。さらに、食べ物や水を持っていくことも必要です。あと、外出する前に、電気製品のスイッチをすべて切って、火災のリスクを減らすことを忘れないようにしましょう。
また、停電中には、信号機が機能しなくなるため、交通事故に注意する必要があります。十分に注意して運転するか、できるだけ自動車を使用しないようにしましょう。
あと、当たり前ですが停電中はエレベーターは使えません。マンションの高層階に住んでいる人は注意してください。運動不足だと階段で怪我をしたりします。
停電時の防犯リスク
停電中には、防犯リスクが高まります。以下に、停電時における防犯リスクとその対策を具体例を挙げて詳しく解説します。
・防犯リスク
停電中における防犯リスクは、以下のようなものが挙げられます。
- 住宅地の照明不足により、夜間の防犯対策が難しくなる
- 防犯カメラが使用できなくなる
- 開錠装置が電気式のため、電気が使えなくなると鍵が開かなくなる
・対策
停電中における防犯対策としては、以下の方法がおすすめです。
- 電池式の懐中電灯を用意する
- 万が一に備えて、防犯対策を実行する
- 窓やドアをしっかり施錠する
- 窓やドアには、防犯用のバーを取り付ける
- 防犯ブザーや防犯スプレーを用意する
- 隣近所と協力し、防犯対策を実行する
- 開いている窓やドアがないか確認し、報告し合う
- 夜間には、外出を控える
- 防犯灯を設置する
- 鍵の開け方を確認しておく
- 鍵穴にセロテープを貼り、鍵を挿入したときにセロテープが破れるか確認する
- 鍵穴にワックスを塗り、鍵を挿入したときにワックスがつかないか確認する
以上の方法を実践することで、停電中における防犯リスクを軽減することができます。
特に重要なのは近隣住民との連携です。ご近所付き合いを全くしたくない人も、普段から挨拶だけでもきちんとして、最低でも名前と顔くらいはお互い覚えておきましょう。
停電はいつ起こるか分からない
今回の内容をまとめます。
停電への備え
- 懐中電灯・ランタンと電池
- ラジオ(唯一の情報源)
- 水や食料を最低1週間分(水は1人1日3L)
- 薬・医療品・衛生用品
- 携帯トイレ
- 体拭きシートと水入らずシャンプー
- カセットコンロ(ガスボンベは最低3本)
- 石油ストーブ
- 蓄電池
- 現金
停電による被害を抑えるために
- 停電したら家電の電源を切りコンセントを抜く
- 食品は腐りやすいものから消費する
- 毎日窓を開けて換気する(換気扇使えない)
- 防犯意識を高める
- 冬は石油ストーブや防寒具で冷え対策する
- 夏はネッククーラー等で熱中症対策する
- 電気いらずの娯楽を用意しておく(ストレス対策)