【家庭用蓄電池の選び方】種類、容量、メーカーの決め方を徹底解説
蓄電池ってどれを選べばいいの?種類とかある?容量はどうすればいい?おすすめのメーカーってどこ?

・・・とお悩みのあなた!このページだけ読めば、あなたのご家庭にあった蓄電池の種類や容量、メーカーがどこなのかがハッキリ分かります。タイプ別・メーカー別に蓄電池の特徴や価格まで詳しく解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

 

家庭用蓄電池の選び方(結論だけ知りたい人向け)

家庭用蓄電池を選ぶ際のポイントは以下の5つです。

  • 蓄電池の種類
  • 蓄電池の充電タイプ
  • 蓄電池の負荷タイプ
  • 蓄電池の容量
  • メーカー

 

蓄電池の種類

2023年4月現在、蓄電池の種類に関しては悩む必要はありません。なぜなら今は大体「リチウムイオン電池」だからです。昔は他の種類の蓄電池を採用していたメーカーもあったみたいですが、今はほとんどのメーカーがリチウムイオン電池を採用しています。これはスマホのバッテリーなどにも使われている電池です。

 

蓄電池の充電タイプ

家庭用蓄電池は充電方式によって「単機能型蓄電池」と「ハイブリット型蓄電池」と「トライブリッド型蓄電池」の3種類があります。それぞれの特徴を簡単に言うと以下のようになります。

  • 単機能型:シンプルな蓄電池
    (蓄電池だけ欲しい、後付けしたい人向け)
  • ハイブリット型:太陽光発電と併用して使う蓄電池
    (これから太陽光発電と蓄電池を導入する人向け)
  • トライブリッド型:太陽光発電と電気自動車と併用して使う蓄電池
    (電気自動車も充電したい人向け)

※価格:単機能型<ハイブリット型<トライブリッド型

 

蓄電池の負荷タイプ

家庭用蓄電池には「全負荷タイプ」と「特定負荷タイプ」の2つのタイプがあります。この負荷タイプは、簡単に言うと「停電時に電気を使える範囲」のことです。

全負荷:家中全ての家電が使える
特定負荷:指定した範囲の家電だけ使える

【全負荷がおすすめの人】

  • オール電化
  • 太陽光発電設備がある
  • 停電時にエアコンやエコキュートも使いたい
  • 小さい子供や老人がいる
  • 温度管理や空調管理が必須のペットがいる

【特定負荷タイプがおすすめの人】

  • ガス併用
  • 停電時は最低限の電気が使えればいい
  • 導入費用を抑えたい

 

蓄電池の容量

販売されている家庭用蓄電池の容量は3~16kWhです。容量の決め方は「停電時に使用したい家電の消費電力」によります。

例えば停電時に使用したい家電が冷蔵庫(250W)とエアコン(550W)だけで、10時間の停電を想定しているなら、必要な蓄電池の容量は以下のようになります。

(250W+550W)×10h
=8000Wh
=8.0kWh

すでに太陽光パネルがある場合は、蓄電池の容量は太陽光パネルの容量の2倍程度にしましょう。

 

メーカー

メーカーによってどのタイプの蓄電池に力を入れているかが異なります。タイプ別におすすめのメーカーを以下に示します。

  • 単機能型
    ⇒ 京セラ、ニチコン
  • ハイブリッド型
    ⇒ シャープ、パナソニック、長州産業
  • トライブリッド型
    ⇒ ニチコン、パナソニック

どのメーカーにするかまで決まったら、業者に見積もりを取りましょう。業者によって蓄電池の価格や設置費用、保証内容などが異なるため、必ず複数の業者から見積もりを取って比較しましょう。面倒くさい人はネットの無料見積もりがおすすめです。

[PR]
タイナビ蓄電池

 

蓄電池の種類

「家庭用蓄電池 種類」と検索すると、鉛蓄電池・ニッケル水素電池・NAS電池・レドックスフロー電池など様々な種類の電池が出てきますが、2023年4月時点で、家庭用蓄電池の主流はリチウムイオン電池です。ニチコン・シャープ・パナソニックなど主要メーカーの家庭用蓄電池にはリチウムイオン電池が使われています。なので、蓄電池の種類に関して今は悩む必要はありません。

リチウムイオン電池の主な特徴を以下に示します。

  • 小型化/軽量化できる(他の電池よりエネルギー密度が高い)
  • 蓄えられる電力量が他の電池より多い
  • 動作電圧が3.7Vと他の電池より高い
  • 今は安全性が高い
  • 寿命が長い
  • 価格が高い

さらに独自技術でリチウムイオン電池の性能や安全性を高めているメーカーもあります。京セラの「クレイ型リチウムイオン電池」などがそうです。

 

家庭用蓄電池の充電方法

家庭用蓄電池には充電方式によって以下の3種類に分けられます。

  • 単機能型蓄電池
  • ハイブリット型蓄電池
  • トライブリッド型蓄電池

 

単機能型

単機能型蓄電池はシンプルな蓄電池です。蓄電池に蓄電池専用のパワーコンディショナー(パワコン)がついています。ちなみにパワコンとは電気の変換器のことです。蓄電池に蓄えられる電気は直流ですが、家庭で使用するには交流の電気に変換しなければいけません。それをやってくれるのがパワコンです。

単機能型のメリット

  • 価格が安い
  • 蓄電池単体でも使える
  • 太陽光発電設備に後付けしやすい

停電時の最低限の備えとして、とりあえず蓄電池だけ欲しい場合は単機能型がおすすめです。ハイブリット型やトライブリッド型と較べて価格も安いです。

あとは、すでに太陽光発電設備だけ導入している人で、蓄電池を後付けしたい場合も単機能型がおすすめです。単機能型なら、すでにある太陽光発電設備を全く変えずに蓄電池を後付けできます。

単機能型のデメリット

  • 太陽光発電と併用する場合、電気の変換ロスが大きい
  • 太陽光発電と併用する場合、場所を取る

蓄電池を太陽光発電設備と接続して使用する場合、単機能型はハイブリット型と比べて電気の変換ロスが大きくなります。これは蓄電池と太陽光発電設備の両方にそれぞれのパワコン(電気の変換器)があるためです。電気を直流/交流に変換する際、少し電気が失われてしまいます。これが変換ロスなのですが、変換ロスは変換回数が増えれば増えるほど大きくなるんです。単機能型蓄電池と太陽光発電設備にそれぞれパワコンがある状態だと、2回変換するため、変換ロスが大きくなります。この欠点を改善したのが次に紹介するハイブリット型となります。

また、蓄電池と太陽光発電設備それぞれにパワコンがあるため、その分設置スペースが多く必要になります。

 

ハイブリッド型


出典:mokuju

ハイブリット型は、太陽光発電設備と蓄電池を一体化させた蓄電池システムです。パワコンが1台で済むので、電気の変換ロスも減り、設置スペースも少なくて済みます。

ハイブリット型のメリット

  • 太陽光発電効率が高い(電気の変換ロスが少ない)
  • 充電しながら電気を使える
  • 設置スペースも少なくて済む

太陽光発電設備と蓄電池を一緒に導入するなら、ハイブリット型一択だと思います。

ハイブリット型のデメリット

  • 単機能型より価格が高い
  • 太陽光発電設備と蓄電池のメーカーは基本同じ
  • 既存の太陽光発電設備にハイブリット型蓄電池を後付けする場合は、パワコンの交換が必要になる

既存の太陽光発電設備にハイブリット型蓄電池を後付けしたい場合は、パワコンの交換がメーカー保証に含まれているかよく確認してください。

 

トライブリッド型


出典:ニチコン

トライブリッド型は太陽光発電+蓄電池+V2Hスタンドがセットになった蓄電システムです。V2Hスタンドは電気自動車の充電設備です。

太陽光発電で家庭で電力だけでなく電気自動車までまかないたい人にはトライブリッド型がおすすめです。ただし、V2Hスタンドが必要になる分、導入費用はハイブリット型よりもさらに高くなります。ちなみにV2Hスタンドだけで100万円以上します。

 

家庭用蓄電池の負荷タイプ

家庭用蓄電池には「特定負荷タイプ」と「全負荷タイプ」があります。この2つの違いは「停電時に電気を使える範囲」です。

 

特定負荷タイプ

特定負荷タイプの蓄電池は、あらかじめ指定した特定の部屋や家電でしか電気が使えません。メーカーにもよりますが、一般的にブレーカーの1~2回路分(15~20A)指定できます。

【メリット】

  • 価格が安い
  • サイズが小さい
  • 停電時に長く使える

安くてコンパクトなのでハードルが低いですし、使用できる家電が限定される分、消費電力量を抑えられるので、停電時に長く電気を使うことができます。大容量の蓄電池なら1週間くらいは持ちます。

【デメリット】

  • 停電時は一部の部屋や家電しか電気が使えない
  • 200V家電は使えない

ただ、特定負荷タイプの蓄電池は100V家電しか動かせないものが多いです。エアコンやエコキュートといった200V家電は使えないので注意してください。あと、オール電化の場合も特定負荷タイプはおすすめしません。

 

全負荷タイプ

全負荷タイプの蓄電池は、家全体で電気が使えます。

【メリット】

  • 停電時もいつも通り電気を使える
  • 200V家電にも対応している
  • 太陽光発電との相性がいい

【デメリット】

  • 価格が高い
  • サイズが大きい
  • 停電時にすぐ電気を使い切ってしまうかも

全負荷タイプの蓄電池なら、停電時もエアコンやエコキュートも使えるので安心です。オール電化の人は全負荷タイプがおすすめです。

ただ、消費電力が多くなるため、蓄電池だけだと1~2日で電気を全て使い切ってしまいます。長期停電に備えたい場合は、太陽光発電も導入することをおすすめします。

 

蓄電池の容量の決め方

蓄電池には容量(kWh)があります。これは蓄えられる電気の量のことです。蓄電池は容量に比例して値段が上がるため、蓄電池を購入する前に自宅で必要な容量を知っておく必要があります。

 

容量 kWh とは?

蓄電池の容量は一般的にkWhという単位で表されます。

容量(kWh)= 消費電力(kW)×使用時間(h)

例えば蓄電池の容量が5kWhの場合は、1kW(1000W)の家電を5時間使用できるだけの電力を蓄えることができます。

 

定格容量と実効容量

蓄電池の容量には定格容量と実効容量があります。定格容量は最大容量で、実効容量は実際に使える容量のことを指します。実効容量は定格容量より少し少なくなります。

例えば、ニチコンの4.9kWh(定格容量)の蓄電池の実効容量は4.2kWhです。

なぜ実効容量は最大容量より少ないかというと、それは「蓄電量が0%になるのを防ぐため」です。蓄電量が0%になってしまうと過放電で電池の寿命が短くなってしまいます。それを防ぐためのセーフティーネットということです。

なので、蓄電池の容量を選ぶ際は、カタログで実効容量を確認するのが一番です(表記されているのは定格容量であることが多いため)。いちいち確認するのが面倒な人は、必要な容量の1.3倍くらいの容量の蓄電池を選びましょう。

 

容量の決め方

どれくらいの容量の蓄電池が必要かは家庭によって異なります。

・使用したい家電で決める

これから蓄電池や太陽光パネルを導入する人は、停電時に使用したい家電の消費電力の合計値と、使用したい時間によって決めましょう。

家電別に消費電力の目安を以下にまとめておきます。ただし、あくまで目安です。同じ家電でも消費電力はメーカーによって異なります。正確な消費電力を求める際は必ずメーカーのホームページで確認してください。

  • エアコン冷房:550W
  • エアコン暖房:650W
  • 電気ストーブ:500~1000W
  • こたつ:100~300W
  • 扇風機:50W
  • 冷蔵庫:250W
  • 電子レンジ:500W~1000W
  • 液晶テレビ:200W
  • LED照明:10W
  • ドラム式洗濯機:500W
  • エコキュート:1000~1500W

もし停電時に、冷蔵庫(250W)とエアコン冷房(550W)を10時間使いたいなら、必要な蓄電池の容量は以下のようになります。

(250W+550W)×10h
=8000Wh
=8.0kWh

・太陽光パネルの容量で決める

既に太陽光パネルがあって、蓄電池を後付けしたい場合は、太陽光パネルの容量から蓄電池の容量を決めましょう。

太陽光パネルの1日の平均発電量は、太陽光パネルの容量の約3倍と言われています(つまり1日の平均発電時間は3時間)。例えば太陽光パネルの容量が3kWhなら、1日の発電量は約9kWhとなります。

そのうち自家消費するのは3分の1程度であるため、蓄電池に蓄えられるのは残りの3分の2です。

つまり蓄電池の必要容量は
1日の平均発電量(太陽光パネルの容量×3)×2/3で、太陽光パネルの容量の2倍ということになります。

例えば太陽光パネルの容量が3kWhなら、蓄電池の容量は6kWhあればいいということになります。

 

おすすめの家庭用蓄電池メーカー5選

自分が欲しい蓄電池のタイプや容量が分かったら、どのメーカーにするか決めていきます。

冒頭でも書きましたが、おすすめのメーカーは以下の通りです。

  • 単機能型
    ⇒ 京セラ、ニチコン
  • ハイブリッド型
    ⇒ シャープ、パナソニック、長州産業
  • トライブリッド型
    ⇒ ニチコン、パナソニック

各メーカーの特徴や価格について紹介します。

ニチコン

ニチコンは家庭用蓄電池の国内累計販売台数第1位のトップメーカーです。単機能型・ハイブリッド型はもちろん、トライブリッド型蓄電システムも販売しています。容量の選択肢も多いので、迷ったらニチコンをおすすめします。

以下はニチコンのメーカー希望小売価格です。実際の販売価格は業者によって異なります。


参考元:ニチコン

ちなみに価格は蓄電池本体だけではなく、パワコンなど必要なもの全ての合計金額です。詳細が知りたい場合はニチコンのホームページを確認してみてください。

 

シャープ

シャープはハイブリッド型蓄電池のシェア第1位のメーカーです。「クラウド蓄電池システム」という名前のハイブリッド型蓄電池を販売しています。ラインナップも豊富です。

シャープのクラウド蓄電池システムの最大の特徴は、単体でも使えるし太陽光発電とも連携できることです。また、ほとんどの製品が特定負荷・全負荷の両方に対応しています。

シャープはメーカー希望小売価格を後悔していないため、参考までに2022年の相場価格を載せておきます。


出典:ソーラーパートナーズ

 

パナソニック

パナソニックはハイブリッド型蓄電池の先駆けです。シェアこそシャープに遅れを取っていますが、蓄電池の性能・信頼性は負けていません。

ハイブリッド型蓄電池はラインナップが豊富です。また、種類は少ないですが、単機能型とトライブリッド型も扱っています。メーカー希望小売価格は以下のとおりです。


参考元:Panasonic

 

長州産業

長州産業も蓄電池・太陽光発電の老舗人気メーカーの1つです。主な特徴は以下の4つです。

  • 小型で軽量
  • AI管理
  • 余剰電力を売電せず蓄電池に蓄えて自家消費する「スマートモード」がある
  • 蓄電池の増設が容易

メーカー希望小売価格は以下のとおりです。


参考元:長州産業

上記の価格は2023年4月時点の蓄電池システム一式の合計金額です。最新情報が知りたい方は長州産業のホームページをご参照ください。

 

京セラ

京セラは日本で始めて家庭用の太陽光発電システムを発売した老舗メーカーです。2019年に開発した世界初の「クレイ型リチウムイオン電池」によって、長い寿命と高い安全性に定評があります。

京セラの蓄電池のメーカー希望小売価格は以下のとおりです。


参考元:京セラ

 

どの蓄電池にするか決まったら見積もり

欲しい蓄電池のタイプやメーカーが何となく決まったら、業者に見積もりを取りましょう。

今回紹介した各メーカーの蓄電池の価格はあくまでメーカー希望小売価格で、定価ではありません。業者によって多少安くなったり高くなったりします。蓄電池の設置にかかる工事費用も業者によって異なります。

損をしないためにも、必ず複数の業者から見積もりを取って比較しましょう

自分で業者を探すのが面倒くさい人は、ネットで無料一括見積もりすることをおすすめします。対応可能な業者の価格を簡単に比較することができます。

[PR]
タイナビ蓄電池