【網戸も通り抜ける!】知られざるコバエの侵入経路と最強対策

「網戸にコバエがたくさんついてる」
「コバエが網戸をすり抜けてくる」
「どうしてコバエが集まってくるの?」

…とお悩みのあなた!今回はコバエが網戸から入ってくる仕組みと対処法、そしてコバエが網戸に集まってくる原因と対策を解説します。

コバエを通さない網戸対策

網戸にあるコバエの侵入経路は3つあります。この3つをきちんと対策すればもうコバエは入ってこれなくなります。

 

網戸の端にある隙間

1つ目は網戸の端の隙間です。網戸がスムーズに動かない場合は、網戸が少し傾いていたり曲がっている可能性があります。その場合、網戸を閉めたときに上端か下端に隙間ができてしまいます。コバエは大体2mm程度とかなり小さいので、そういう小さい隙間から家の中に入ってきやがります。

網戸を閉めたときに少し隙間ができてしまう場合は、隙間テープで塞ぎましょう。隙間テープはAmazonとかだと400円くらいで買えます。

 

網戸と窓の隙間

2つ目は、窓を開けて網戸にしたときにできる隙間です。以下の画像に示す通り、誤った網戸の位置にしてしまうと隙間ができてコバエが入り放題になります。

網戸の正しい配置
出典:https://matome.naver.jp/odai/2136989106567432101?page=3

春・夏は網戸にすることは多いと思いますが、網戸は手前の窓ガラスがある方に閉めましょう。

 

網戸の網目

3つ目は網戸のメッシュ(網目)の隙間です。メッシュが粗いと、コバエは網戸をくぐり抜けてしまいます。ちなみに一般的な網戸のメッシュは18メッシュです。ちなみに18メッシュだと、網の目の隙間は1.15mmあります。

網戸メッシュ

流石のコバエも1.15mmの網目は通れないでしょ」と思うかもしれませんが、キノコバエやチョウバエは全長1mm程度のものもいるので、ギリギリの通れてしまうんです(参考文献:東京ペストコントロール協会)。

全てのコバエを通さないためには、24メッシュ(隙間0.84mm)以上の網戸にする必要があります。網戸(張替えネット)は2000円くらいで買えます。

網戸の張替えは意外と簡単にできます。必要な道具と張替え手順は以下の通りです。

 

【必要な道具】

  • 網押えゴム
  • 網戸用ローラー
  • 網戸クリップ
  • 網戸張替え専用カッター(ハサミでもいける)

どれも数百円で買えるようなものです。ホームセンターに行けば全部揃います。もちろんAmazonとかでも買えます。

 

【張替え手順】

  1. 網戸の裏(ネットが張ってある方)を上に向けて置く
  2. 押えゴムの切れ目を探して、マイナスドライバー等で押さえゴム浮かしてゴムを外す
  3. 古いネットを取り外す
  4. 新しいネットをサッシの上に広げて、端をクリップで止める
  5. 新しいネットをサッシより一回り大きいくらいの大きさでカットする
  6. 網戸用ローラーを使って、サッシの隅に押さえゴムを押し込む
  7. 余った押さえゴムをカットする
  8. 余分なネットをカットする

DIY初心者でも簡単にできると思います。以下に動画も載せておきますので参考にしてみてください。

 

コバエが網戸に張り付く原因

上記の対策をすれば、もうコバエが網戸をすり抜ける心配はありません。しかし、コバエがたくさん網戸にくっついている場合は、コバエを誘引している原因が他にあるはずなので、別途対策が必要です。

基本的に網戸自体にはコバエを惹きつける要因はありません(網戸にアルコールを塗りたくってる場合は別ですが笑)。考えられる原因は以下の3つです。

  • 家の中にコバエの好物がある
  • ベランダにコバエの発生源がある
  • 家の外にコバエの発生源がある

 

家の中にコバエの好物がある

1つ目は家の中にコバエが好きなものがあるケースです。例えば以下のようなものです。

  • 食べ残し
  • 飲み残し
  • 腐った果物、野菜
  • 蓋の空いたゴミ箱
  • 洗ってない排水溝

生ゴミや食べ残し、腐りかけた果物や野菜を放置しておくと、ショウジョウバエやノミバエといったコバエが集まってきます。

汚れやヘドロが溜まった排水溝などには、ノミバエやチョウバエが集まってきます。

コバエは好物の近くに卵を生んで繁殖します。つまり上記のコバエの好物がある場所はコバエの発生源になってしまうんです。コバエは1回の繁殖で100個以上卵を生んだりするので、数日で大量発生してしまいます。

家の中にコバエの好物がある人は、以下の対策を徹底してコバエが集まってこないようにしましょう。

  • ゴミ箱は蓋付きのものにする
  • 食べた後の皿や飲んだ後のコップを放置しない
  • 洗い物は貯めずにすぐ洗う
  • 果物は冷蔵庫に入れる
  • 玉ねぎやじゃがいもなどが腐っていたらすぐ捨てる
  • キッチンや風呂の排水口は最低でも2日に1回は洗う(できれば毎日)

余談ですが、コバエ対策でめんつゆトラップを置いている場合、それがコバエを惹きつけてしまうことがあります。普通にめんつゆトラップの中に卵を産まれてそこから孵化することもあるので、めんつゆトラップは長時間放置せず、コバエがかかったらすぐにキチンペーパー等に吸わせてからビニール袋に密閉して、生ゴミとして捨てましょう。

あと、蛍光灯や白熱電球を使っている場合は、そこから発せられる紫外線にコバエが惹きつけられます。夜はカーテンを閉めるか、もしくはLED電球に替えることをおすすめします。LEDは紫外線をほとんど含まないので虫も集まってきませんし、電気代もちょっと安くなります。LED電球は

 

ベランダにコバエの発生源がある

2つ目はベランダに原因があるケースです。主な原因は以下の3つです。

  • 観葉植物、家庭菜園
  • 排水口・排水溝
  • 洗濯物

ベランダに観葉植物を置いたり家庭菜園をしている場合は、キノコバエが大量発生することがあります。キノコバエは有機土・有機肥料や腐敗した植物などが好物で、土の中に住み着き繁殖するコバエです。

なので基本的に観葉植物は置かないことをおすすめします。どうしても観葉植物を起きたい場合は、土を換えたり薬を使ってキノコバエを除去する必要があります。観葉植物のコバエ対策は以下のページで詳しく解説しています。

また、ベランダにある排水口や排水溝にゴミや汚れが溜まっている場合は、それがチョウバエやノミバエなどを集めてしまうことがあります。なのでベランダも定期的に掃除しましょう。

あとは洗濯物がコバエの発生源になることもあります。例えばフルール系の香りの洗剤・柔軟剤を使っていると、その匂いにつられてコバエが集まることがあります。他にも生乾きのまま放置すると、コバエや他の虫が洗濯物についてしまうことがあります。洗濯機が終わったら放置せずすぐに干しましょう。また、寒い日は外には干さずに乾燥機を使うことをおすすめします。

 

家の外にコバエの発生源がある

3つ目は家の外に原因があるケースです。主な原因は以下の通りです。

  • ゴミ置き場
  • 近隣の汚部屋
  • コンビニ(外のゴミ箱)
  • 飲食店

マンションやアパートの場合、ゴミ出しのルールを守らなかったり、ベランダに生ゴミを置いたりする輩がいると。それが原因で夏場にコバエが大量発生することがあります。これはかなり厄介です。この手の輩は話が通じない非常識な人間が多いので、直接注意することはおすすめしません。

管理人がいる場合は、その人に報告して注意してもらうようにしましょう。管理人がいない場合は管理会社(分譲の場合は管理組合)に連絡して相談しましょう。もしご近所付き合いがある場合は、近所の人も味方につけて複数人で報告すると、管理会社も迅速に対処してくれます。管理人や管理会社に注意してもらっても改善しない場合は、その旨を再度管理人に報告しましょう。

考えたくはありませんが、管理人が動いてくれなかったり、注意されても改善せず、退去もいしない場合は、あなたが引っ越すのが一番手っ取り早い解決策です。分譲マンションだとそう簡単にはいきませんが、賃貸ならすぐに引っ越すことをおすすめします。

 

網戸にコバエの卵がついてる?

少し余談にはなりますが、網戸に白い卵みたいツブツブが付着していることがあります。

網戸に付いた白い卵

「これはコバエの卵では?」と思うかもしれませんが、コバエが網戸に卵を生みつけることは基本的にありません(網戸にめんつゆを塗りたくっている場合は別ですが)。

網戸についている卵は、カメムシの卵である可能性が高いです。カメムシは孵化して成虫になると悪臭をばらまく害虫なので、卵を発見したらすぐに駆除する必要があります。詳しくは以下のページで解説しています。

 

網戸以外にもあるコバエの侵入経路

網戸以外にもコバエが外から入ってくる侵入経路がいくつかあります。特に注意しなければいけないのはエアコンのドレンホースと玄関です。

 

エアコンのドレンホース

ドレンホースはエアコンに繋がっている排水ホースのことです。壁の穴を通って室外機のところまでホースは伸びています。

引用元:パナソニック

 

エアコンのドレンホースは、コバエだけでなくゴキブリなどの侵入経路にもなり得ます。主な対策は以下の2つです。

  • 排水口(排水ホースの先端)をストッキングで塞ぐ
  • 室外機をビニール袋で覆う

ただし、1つ注意点があります。ストッキングにゴミが溜まると、排水できなくなってエアコンから水漏れする危険があります。ストッキングは定期的に交換するようにしましょう。

また、ドレンホースを室外に通すための穴からもコバエが侵入する可能性があります。

一般的に、この穴はホースより太いため隙間が存在します。なので通常はパテ(紙粘土みたいなやつ)で隙間を埋められていますが、パテは経年劣化します。大体5年くらいでパテは固くなってヒビがはいったり剥がれてしまうんです。そうなると壁穴に隙間ができてしまいます。

もし5年以上そのままにしている場合は、エアコン用のパテを自分で買ってきて補強しましょう。パテはAmazonなら100円くらいで買えます。

 

玄関

玄関もコバエの侵入経路になります。玄関の外が汚いとコバエが大量発生して、ドアの開け閉めの瞬間だけで部屋に侵入されてしまうので、玄関周りは綺麗にしておきましょう。

また、繰り返しになりますが、玄関に蛍光灯を使っている場合はLED電球に取り替えることをおすすめします。蛍光灯の紫外線はハエを集めてしまうので。

 

侵入経路を塞いだ後は、室内のコバエを徹底駆除

網戸などのエアコンの侵入経路を塞いだら、すでに室内にいるコバエを駆除しましょう。

手順としては、まず掃除をしてコバエの発生源となるようなものを全て無くしましょう。コバエの発生源となりうるものを以下にまとめます。

  • 食べ残し、飲み残し
  • 蓋のないゴミ箱
  • 汚い排水溝
  • 観葉植物
  • エアコンのドレンパン

エアコンのドレンパンは水受け皿のことです。ここが汚いとコバエの発生源になります。エアコンのコバエ対策に関しては以下のページで詳しく解説しています。

コバエの発生源を潰したら、もうこれ以上コバエが増える心配はありません。あとは室内にいるコバエを根絶やしにすればいいだけです。コバエは小さくて多いので、殺虫剤で駆除するのはおすすめしません。トラップを使いましょう。

コバエトラップといえばめんつゆが有名ですが、以下のページではそれ以上に効果のあるトラップを紹介しています。