「冷房の設定温度は28度」
夏になると、節電強行派の連中はこう言いますが、これってよく分からないですよね。
- 温度上げてどの程度安くなるのか
- なぜ28度にこだわるのか
謎だらけです。
1度上げる毎に少しずつ安くなるのか、
それとも28度と27度の境界線で、電気代が劇的に変わるのかも、いまいちピンときませんよね。
そこで今回は、そんな冷房の秘密を探ってきました。まぁ、秘密って程もことでもないんですけど。
電気代は、1度上げるごとに下がる
まず最初は、電気代の下がり方です。
冷房の電気代は、28度を境に劇的に変わるわけではなく、1度上げるごとに、電気代が少しずつ安くなるんだそうです。これだけ聞くと、28度にこだわる必要はない気がしますね。
具体的にどれくらい安くなるかというと、1度上げるごとに、10%程安くなるんだとか。
……それで、その
10%っていくらなの?
10%っていくら?
10%安くなるというのは…
「25度から26度に上げると、25度の時の電気代より10%安くなる」という意味なんでしょうか。だとしたら、設定温度が高くなる程、1度上げた時の電気代の下がり幅は小さくなりますよね。↓
25度で7,000円なら…
26度で6,300円(-700)
27度で5,670円(-630)
28度で5、103円(-567)
要するに、「23度から24度にした時は1,000円安くなったけど、27度から28度にした時は500円しか安くならない」みたいなことになるんじゃないかって話です(金額は適当)。
なぜ28度?
そこで出てくるのが28度。
恐らくこれが「1度毎の電気代の下がり幅が、目に見えて分かるボーダーライン」なんだと思います。これ以降は、温度上げてもあんまり安くならないんじゃないでしょうか。
それに、28度以上になってしまうと、涼しく感じられなくなりますから、色んな意味で「ギリギリの設定温度」なんだと思います。
28度で、体感温度25度にする裏ワザ
しかし、人によっては、28度でも涼しく感じられない人もいると思います。その場合は、こちらの裏ワザを試してみてください。
⇒ 【冷房温度28度でも体感25度!?】エアコンの賢い節電法
実際に計測してみた
実際に温度ごとの消費電力を測定したらどうなるでしょうか。とは言っても、一般家庭にそんな設備はありません。代わりに「目がテン」という番組で行われた実験結果を載せようと思います。
1.消費電力はこれだけ違う
当番組では、冷房温度以外を全て同じ条件にして、冷房開始から2時間後のエアコンの消費電力を測定しました。
- 26度:600W
- 28度:390W
仮にこの消費電力で1日10時間・30日間使用したとすると、電気代は
- 26度:4,500円
- 28度:2,925円
となります(1kW25円とした)。これだと、1度上げるごとに、電気代が19%安くなる計算になります。
2.エアコンのスペックによって、下がり幅は違うらしい
1度上げるごとに、数%ずつ電気代が安くなるのは確かみたいですが、下がり幅はエアコンのスペックによって違うみたいです。
設定温度を上げたのに、電気代が高くなることがあるって本当?
1.今回のまとめ
冷房の電気代は
- 1度上げるごとに、数%安くなる
- 何%かは、スペックによる
- 28度以上は、あまり変わらない
- 28度は、涼しく感じる限界温度
という結論に至りました。
2.温度を上げたのに、電気代上がったんだけど
実は私、過去に
「設定温度を上げたのに、逆に電気代が高くなった」という経験をしたことがあるんです。もちろん、原因は設定温度とは別のことでしたけどね。詳しくはこちら。
⇒ 【悲報】冷房の設定温度を上げたのに、電気代が上がったんだけど