簡単5秒!揚げ物後の油を「可燃ごみ」にして処理する方法

「油の処理を考えると揚げ物が億劫」
「量が多いと新聞で吸いきれない」
「排水口に流したらダメだし…」

と、揚げ物油の処理でお悩みのあなた!

面倒な油も、身近にある市販の便利なグッズで簡単に可燃ごみにできます。使用後の油でも捨てずに使うこともできます。今回は揚げ物の後の簡単な油処理法を紹介していきます。

熱した油に食材を放り込むだけの揚げ物は、実は手軽な料理法ですし、少量の食材の調理に向いています。使用後の油の処理さえ簡単にできれば食卓のバリエーションも広がります

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1.揚げ油をそのまま流すと莫大な請求をされる?!

油はそのまま水に流して捨てることができないので処理が面倒です。でも、そもそもなぜ油を流してはいけないのでしょうか。理由は以下のようになります。

  • 冷えた油が排水管の内側に付着し、蓄積すると水が流れなくなる
  • 海や川に流れ込んだ場合、環境汚染につながる
  • 下水処理施設の処理機能を低下させ、無駄な税金の投入につながる

自分の家だけの問題ではなく、多くの人々に迷惑をかけることにつながっていくのですね。また、賃貸の部屋の場合などは、排水管をつまらせてダメにしてしまい、大きな金額的負担を強いられることになる可能性もあります。

 

2.簡単な揚げ油の処理方法

具体的な処理方法は、主に次の3つになります。

  1. 固めて捨てる
  2. 吸わせて捨てる
  3. そのまま捨てる

 

2.1.手を汚さず固めてポイ!

一番手軽で、捨てた後の鍋の掃除も楽なのが、揚げ油用の凝固剤を使って固めてしまう方法です。『固めるテンプル』という商品が有名ですが、100均ショップなどでも安価な凝固剤が手に入ります。

油が暖かいうちに凝固剤を投入して混ぜ、冷めたら固まっているので、鍋からはがしてそのまま可燃ごみとして捨てることができます。

 

2.2.吸わせる素材はいろいろ

油を何かに吸わせて捨てる場合、専用の廃油処理パッドなどを購入するのが簡単ですが、お金をかけずに身近な物で処理することもできます。油は必ず冷ましてから吸わせるようにしましょう

油を吸わせて処理するのに適した身近な素材を紹介していきます。

  • 新聞紙

ポリ袋や牛乳パックなどに新聞紙を入れ、冷めた油を流しこみます。ポリ袋は口を縛り、牛乳パックは口をガムテープで留めるなどして油が漏れないようにして捨てます。

  • マンガ雑誌

マンガ週刊誌など、ページがツルツルしていない雑誌を使いましょう。油が冷めたら、雑誌を一冊そのまま立てるようにして鍋の中へ放り込むだけです。一晩ほど放置しておきます。

まだ油が残っていたら、雑誌を逆さに立てて油を吸っていない方を下にし、残りの油を吸わせます。油を吸いきったら、ポリ袋に入れて捨てます。

  • トイレットペーパー

冷めた油の入った鍋に、トイレットペーパーを一巻きそのまま放り込みます。油を吸いきったら、ポリ袋に入れて捨てましょう。多少もったいない気もしますが、トイレットペーパーならどこの家にもあるので、他に方法がないときにも、これならできそうですね。

 

私は、牛乳パックをごみ箱代わりのようにして、食後に口を拭いただけのティッシュやちょっと野菜の水気を拭いただけのキッチンペーパーなどを捨てておき、そこに使用後の油を吸わせ、パックの口をガムテープで留めて捨てています。お金のかからない方法で便利ですよ。

吸わせて捨てた油は、時間が経つとポリ袋の隙間から漏れてきたり、牛乳パックから染み出してきたりするので、早めに捨てるようにしましょう。揚げ物は可燃ごみを捨てる日の前日に、と決めておくと良いかもしれません。

 

2.3.そのまま捨てるときは密閉して

凝固剤もない、吸わせるような紙もない…というときには、ポリ袋やペットボトルに入れてそのまま捨てることもできます。油がしっかりと冷めてから、漏れない工夫をして捨てます。

ポリ袋の場合は穴が開いていないかよく確かめ、できれば二重にし、口はしっかりと縛りましょう。油の量が多いときは、袋に圧がかかったときに破裂する恐れがあるので、この方法は避けた方が良いですね。

ペットボトルの場合は、フタをしっかり閉めます。いずれの場合も、ポリ袋やペットボトルを可燃ごみとして捨てられる自治体であることが前提です。

 

3.揚げ油の再利用方法

ここまでは油を捨てる方法を紹介しましたが、使用後の油は捨てずに再利用することも可能です。揚げ物にした素材のうまみが油に移っているので、肉や魚を揚げた後の油を使えば、野菜だけの炒め物でもコクが出て美味しくなるそうです。

使用後の油を美味しく再利用するためには、以下のことに気を付けましょう。

  1. 揚げカスを取り除く
  2. 適切な方法で保存する
  3. 劣化した油は使わない

 

3.1.揚げカスはきちんと取り除こう

油の中に揚げカスが残っていると、次に調理に使ったときの食材に付着したり、油が傷んだりしてしまいますので、揚げカスはきちんと取り除いておきましょう。

オイルポットなどの保存容器の上に濾し器やザルを乗せ、その上に油濾し紙やキッチンペーパーをセットし、使用後の揚げ油を注ぎます。このとき、油が冷めきってしまうと粘りが出てきて濾しにくくなるので、まだ温かいうちに濾した方が良いでしょう。

オイルフィルターのついたオイルポットを使うと、油を更にきれいな状態にすることができます。

 

3.2.保存は適した容器で冷暗所に

油は光や空気に触れると酸化が進んでしまうため、フタ付きの容器に入れて冷暗所に保存しましょう。ただし、冷蔵庫での保存は油に濁りが生じたり劣化させたりする原因にもなるため適していません。

フタをする際は、必ず油が冷めきってからにします。油が温かいうちにフタをすると、水蒸気がフタの裏に溜まって油の中に水が落ちる原因になります。

 

3.3.使用後の油はどのくらい保存できる?

揚げる食材や油の種類にもよるので一概には言えませんが、揚げ物を繰り返すときには3~4回ほどで交換するのが目安です。

ただし、これはあくまでも目安ですので、回数や期間ではなく油の状態を見て、劣化したと思われる油は廃棄するようにしましょう。捨てどきの目安は次のような状態です。

  • 濾しても黒ずんだ濃い茶色になっている
  • 揚げているときに細かい泡が出てなかなか消えず、食材にまとわりつく
  • 加熱すると180℃ほどでも煙が出る
  • 食材を揚げ出してすぐに焦げ目がつく
  • 油くさい不快なにおいが気になる

 

油を楽に処理して揚げ物を楽しく

今回の内容をまとめます。

  • 排水パイプの詰まりや環境汚染につながるため、油はシンクに流さない
  • 揚げ油用の凝固剤を使えば簡単で使用後の鍋を洗うのも楽
  • 油を吸わせるには、新聞紙、マンガ雑誌、トイレットペーパー等が便利
  • 油を吸わせて処理した際は、すぐに捨てるようにする
  • そのまま捨てるときにはしっかりと密閉する
  • 使用後の油を再利用するためには、きちんと濾して冷暗所に保存
  • 劣化した油の再利用は避ける

油の量を減らせば処理もより楽になるので、小さい鍋を使ったり揚げ焼きにしたりするなど、少しの油で揚げ物ができる工夫もすると良いですね。

美味しく食べた後の悩みを軽減して、熱々サクサクの揚げ物ライフを楽しんでくださいね。

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