…とお悩みのあなた!それはゴキブリのフンである可能性があります。ゴキブリのフンは色んな細菌があるので絶対に素手で触ったり潰したりしないでください。
ゴキブリのフンは放置すると他のゴキブリを集めたり感染症のリスクもあるため、一刻も早く除去する必要があります。
そこで今回はゴキブリのフンの見分け方と除去方法を詳しく解説します。
ゴキブリフンの特徴と見分け方
ゴキブリの種類によってフンの特徴も若干異なります。今回は家によく出るクロゴキブリとチャバネゴキブリのフンの特徴を紹介します。
クロゴキブリのフン
引用元:アース製薬
クロゴキブリのフンは、形状が細長く、大きさは約2mm程度で、色は黒っぽい茶色です。臭いはほぼしません。
フンが見つかる場所は主にキッチンやトイレ、風呂場などの湿度が高く、食べ物がある場所です。
上の画像は個体の場合で、液体っぽいこともあります。その場合は黒いシミっぽくなっています。
チャバネゴキブリのフン
引用元:アース製薬
チャバネゴキブリのフンは、形状が細長く、大きさは約1mm程度で、色は黒っぽい茶色です。チャバネゴキブリのフンは大量にあると悪臭がするので比較的分かりやすいと思います。
フンが見つかる場所はクロゴキブリとほぼ同じで、主にキッチンやトイレ、風呂場などの湿度が高く、食べ物がある場所です。
チャバネゴキブリのフンも液体っぽい場合があります。
ゴキブリ以外のフンとの見分け方
ゴキブリのフンと似た形状を持つ他の害虫のフンとの見分け方を紹介します。
・ハツカネズミのフンの特徴
引用元:アース製薬
ハツカネズミのフンは、形状が細長く、大きさは約4~7mm程度で、ゴキブリのフンよりも大きいです。色は黒っぽい茶色で、形は米粒に近いです。
・トコジラミのフンの特徴
引用元:アース製薬
トコジラミのフンは、形状が丸く、大きさは約2mm程度で、ゴキブリのフンとは形状が異なります。色は黒っぽい茶色で、一見するとコーヒーの粉末に似ています。
ゴキブリフンが示すゴキブリの生息状況
もしフンがある場合、フンの量や場所からゴキブリの生息状況がある程度推測できます。
フンの量とゴキブリの個体数
フンの量は、ゴキブリの個体数を示す指標となります。フンが多い場所は、ゴキブリが多く生息している可能性が高いです。
フンの分布パターンとゴキブリの巣の可能性
フンの分布パターンは、ゴキブリの巣の可能性を示します。フンが集中している場所は、ゴキブリの巣がある可能性が高いです。
ゴキブリのフンによるリスク
ゴキブリのフンは放置厳禁です。すぐに除去して清掃しなければいけません。なぜなら以下のようなリスクがあるからです。
アレルギーと喘息のリスク
ゴキブリのフンは、アレルギーを引き起こす物質を含んでいる可能性があります。具体的な症状としては、くしゃみや鼻水、皮膚や目の刺激、そして呼吸困難を引き起こす可能性があります。これは、ゴキブリのフンが空気中に散布され、それを吸い込むことで発生します。特に、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー体質の人にとっては、ゴキブリのフンは大きなリスクとなります。
食中毒のリスク
ゴキブリのフンには、さまざまな病原菌が含まれている可能性があります。これらの病原菌には、サルモネラ菌、チフス菌、大腸菌、赤痢菌、ピロリ菌などが含まれています。これらの菌が人間の食物に混入すると、食中毒を引き起こす可能性があります。食べ物をリビングなどに長時間放置していると、そこにゴキブリが来てフンをされることがあるので注意が必要です。
他のゴキブリを誘引するリスク
ゴキブリのフンは、他のゴキブリを誘引するフェロモンを含んでいます。これは、ゴキブリがフンを通じて他のゴキブリに対して、自分の存在や繁殖の意志を伝えるためです。また、ゴキブリは他のゴキブリのフンも食べます。したがって、ゴキブリのフンがある場所は、他のゴキブリが集まる可能性が高いです。
ゴキブリのフンの清掃と除去方法
安全な清掃方法
ゴキブリのフンを安全に清掃するためには、以下のものが必要です。
- マスク
- 雑巾またはティッシュペーパー
- 手袋
- アルコール除菌スプレー
・清掃手順
- 手袋とマスクを着用します。
- 雑巾またはティッシュペーパーでゴキブリのフンを丁寧に拭き取ります。フンが固まっている場合は、硬いものでこすり落とすこともありますが、フンが飛散しないように注意が必要です。
- フンを拭き取った後、その場所をアルコール除菌スプレーでしっかりと除菌します。これは、フンに残った病原菌を殺すためです。
- 使用した雑巾やティッシュペーパーは、すぐにゴミ袋に入れて処分します。
・注意点と禁止事項
- フンを直接手で触れないようにします。手袋を必ず着用しましょう。これは、ゴキブリのフンから発生するアレルギー反応や病原菌の感染を防ぐためです。
- フンを掃除する際には、飛散を防ぐために、フンを潰さないように注意します。
- フンを掃除した後は、必ず手を洗いましょう。
専門業者の除去サービスの利用
ゴキブリのフンの清掃は、専門的な知識と技術を必要とする作業です。特に、大量のフンが発見された場合や、フンが見つかった場所が高所や狭い場所など、自分で掃除するのが困難な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、適切な清掃方法と除菌処理を行い、ゴキブリのフンによるリスクを最小限に抑えます。
ゴキブリのフンを防ぐための予防策
ゴキブリを駆除する
ゴキブリのフンを防ぐ最も効果的な方法は、ゴキブリ自体を駆除することです。以下に、隠れているゴキブリを一掃する方法を紹介します。
バルサンを使った方法と注意点
バルサンは、ゴキブリを駆除するための一般的な手段です。バルサンは煙を発生させ、ゴキブリを殺す成分を広範囲に拡散します。しかし、使用する際には以下の注意点を守る必要があります。
- 使用前には部屋の中の生物を全て外に出し、換気扇を止めてください。
- バルサンを使用する部屋のドアや窓を閉め、隙間を塞いでください。
- 煙が十分に広がった後、部屋を数時間放置してください。
- 使用後は部屋を十分に換気してください。
毒餌を使った方法と注意点
毒餌は、ゴキブリが食べると体内で毒が広がり、死に至る手段です。毒餌はゴキブリが好む場所に設置します。しかし、使用する際には以下の注意点を守る必要があります。
- 毒餌は子供やペットが触れない場所に設置してください。
- 毒餌はゴキブリが好む暗くて湿った場所に設置してください。
- 毒餌は定期的に新しいものに交換してください。
おすすめの毒餌はブラックキャップとゴキブリキャップです。どちらも駆除効果が大きいですが、殺虫成分が違います。詳しくは以下の記事で解説しています。
▶ ブラックキャップは効果大!でも死骸見たくないならゴキブリキャップの方がおすすめ
ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
ゴキブリが家に侵入する経路を塞ぐことで、ゴキブリのフンを防ぐことができます。以下に、ゴキブリの侵入経路とその対策を紹介します。
・玄関からの侵入対策
ドアの下の隙間は、ゴキブリが侵入する一般的な経路です。ドアの下にドアスイープを取り付けることで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
郵便受けの隙間も、ゴキブリが侵入する可能性があります。郵便受けの隙間を塞ぐためには、郵便受けカバーを取り付けるか、隙間に適した材料で塞ぐことが有効です。
・窓、ベランダからの侵入対策
窓やベランダからもゴキブリが侵入する可能性があります。窓には網戸を取り付け、ベランダにはゴキブリが上がってこれないように、障壁を設置することが有効です。
・エアコン周りの侵入対策
エアコンの配管穴やドレンホースからもゴキブリが侵入することがあります。配管穴はシール材で塞ぎ、ドレンホースは先端に防虫キャップを取り付けることで、ゴキブリの侵入を防ぐことができます。
・その他の侵入経路と対策
その他、排水口や換気扇、電気配線の穴などからもゴキブリが侵入することがあります。これらの穴はシール材で塞ぐか、ゴキブリが通れないようなカバーを取り付けることで、侵入を防ぐことができます。
▶ ゴキブリはどこから家に入ってくる?見落としがちな侵入経路10選
ゴキブリが住みにくい環境づくり
ゴキブリが住みにくい環境を作ることで、ゴキブリのフンを防ぐことができます。以下に、ゴキブリが住みにくい環境づくりの方法を紹介します。
・清潔に保つ
ゴキブリは食べ物の残りかすやゴミがある場所を好みます。そのため、キッチン、バスルーム、ゴミ箱周りなどは特に掃除を徹底することが重要です。
・湿度を下げる
ゴキブリは高温多湿な環境を好みます。キッチンや洗面所のシンク下は特に湿気がたまりやすいため、水気を拭き取ったり、除湿剤を置いて湿度を下げましょう。
・おすすめのゴキブリ忌避剤と使い方
あとは玄関や窓際、ベランダ等にゴキブリが嫌いな匂いや忌避剤を置くことで、ゴキブリの侵入する確率を下げることができます。しかし、忌避剤だけでゴキブリを完全に防ぐことは難しいため、上記の駆除方法や侵入経路の塞ぎ方と併用することがおすすめです。
よくある質問
ゴキブリのフンは潰すとどうなる?
ゴキブリのフンを潰すと、フンの中に含まれるアレルゲンが空気中に広がり、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。また、フンにはゴキブリが排泄するフェロモンが含まれており、これが他のゴキブリを誘引する可能性もあります。そのため、ゴキブリのフンを見つけた場合は、潰さずに適切な方法で清掃することが重要です。
ゴキブリのフンを踏んでしまったらどうすればいい?
ゴキブリのフンを踏んでしまった場合も、フンに含まれるアレルゲンが広がる可能性があります。そのため、まずは靴を脱ぎ、靴底を清掃することが重要です。その後、踏んだ場所も清掃し、フンが広がらないようにします。
ゴキブリのフンに素手で触れてしまったらどうすればいい?
ゴキブリのフンに素手で触れてしまった場合、すぐに手を洗うことが重要です。フンにはアレルゲンや病原菌が含まれている可能性があるため、手洗いを怠ると健康に影響を及ぼす可能性があります。
ゴキブリのフンって壁にもつく?
ゴキブリのフンは壁にもつくことがあります。特に、ゴキブリが巣を作っている場所や、ゴキブリが頻繁に通る場所にはフンが見られることが多いです。壁にフンがついている場合、その場所がゴキブリの巣や通路である可能性が高いため、注意が必要です。